「令和5年度障害者雇用実態調査の結果を公表します」厚労省(2024.3.27)
調査の概要・調査結果の概要(別添)
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/001233721.pdf
障害者雇用100万人突破。一見、景気のいいタイトルの記事の裏側でこんな事実が・・・
個人的な衝撃は「雇用したくない」の割合がこんなにも・・・です。36頁の「今後の障害者雇用の方針」のデータです。
「雇用したくない」障害別では、
・精神障害23.1%
・身体障害14.2%
・知的障害22.5%
・発達障害19.3%
(ここにこそヒントがある)
もしかして、アンケート調査だからこそ本音が可視化されたかもしれないですね。せめて、「わからない」に回答してほしい気持ちがありますが・・。この数値、イノベーター理論でいうところのラガード(遅滞層)にしては、かなりのボリュームです。就労支援の制度をデザインする上で、ここをつぶさに見ていく必要があります。就労選択支援やアセスメントではなんら解決しません。この背景にははたして何があるのしょうか。できれば質的な調査も行って何が課題なのか、その原因に迫りたいところですね。
「図6-3障害者を雇用しない理由別事業所数の割合(複数回答)」がありますが、おそらく「障害者」へのネガティブな印象と、うまくいかなかった個別ケースの一般化 がむずびついていると思われます。
一つひとつの理由を企業の立場に立ってサポートする、就労支援でなく企業支援の必要性を感じます。