日本農福連携協会「農園型障害者雇用問題研究会 報告書」(2024.2)
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農園型雇用代行ビジネスの課題について詳しくかつ、わかりやすく報告されています。実地調査もあり、ネガティブなうわさや感情のバイアスはかかっていません。農福連携の団体ということでもあり、いわゆるサテライトオフィス型の代行ビジネスの言及はありませんが、問題の理解に役立ちます。

感想としては、所々かなり踏み込んだ表現の部分もありますが、全体的には若干丸めてまとめられている印象です。この問題はグラデーション(地続き)だけに、その線引きが難しくどこかで遠慮が働いたのか、福祉就労の団体が委員に入っているので気を使ってるのか・・・。個人的にはヤマト福祉財団助成事業なので、故小倉昌男氏の「福祉作業所の月額1万円」への怒りのごとく強烈なインパクトを期待してしまいます。

もう1点は、全体を読んでみての妙な違和感を感じました。
言葉の使い方でしょうか、どこか障害者とは自分たちとは別の人たち・・、特別な人たち・・といった印象を受けました。支援者目線というか企業担当者目線というかそんな語り口を感じます(人権に関するボリュームが少ないからかなぁ)。自分事に想像力を働かせることしか乗り越えられない問題と思っているのでこの点はひっかかりました。

とはいえ、モヤモヤしていたことが文字化され整理に役立ちます。ぜひご一読を。