就労選択支援の全体がようやく見えてきました。

 

「就労選択支援に係る報酬・基準について≪論点等≫」

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001167613.pdf

 

一言でいえば、安易に福祉就労に流れないため、また利用が長期化しないための制度に見えます。

そのへんが透けて見えてしまった感じです。

 

個人的には今あるサービスのPDCAをフル回転させて最適化していく方法が良いと思うのですが、またもや新しい事業を作ることから、他サービスとの整合性を図るためにさらなる細かなルールが作られます。就労支援はどんどん複雑化し当の福祉関係者さえももはやわからなくなっているという感じです。当事者から見るとなおさらでしょう。自分がどう扱われるかわからない・・・ますます主体性を奪うことになります。就労支援人材の役割も細分化され専門性の低下も懸念されます。

 

労働市場と同期していない・・・

さらに、労働市場や企業の雇用現場の参加がどこにも見当たらない内向きで閉じた仕組みに映ります。

 

人が職業に就くというのは非常にシンプルです。

 

就労支援とは、いうなれば障害の特性に応じたキャリアガイダンスです。

さらに、労働市場の要求にマッチした職業訓練提供の機会、インターンシップの仕組み、

このプロセスで都度提供されるキャリアカウンセリングです。

 

そして、企業が必要としているのは医療モデルのようなアセスメントツールでなく、

ジョブをアサインするのに必要な具体的で詳しい情報(知識・経験・スキル)になります。

ここからは企業サイドの知恵の問題です。業務フローと労働力をマッチングさせる、いわばエンジニアリングになります。

 

定着支援サービス

支援サービスや支援者は、その人の変化、企業担当者の葛藤を下支えるしてくれる伴走者の存在です。

定着後も、障害のある人には良質のキャリアカウンセリングが常に提供される環境があることが

安定した定着を実現します。