2016年7月26日の相模原・障害者施設殺傷事件から7年が経ち、事件を振り返るニュースなどもありました。あまりの衝撃にしばらくぼんやりして仕事に身が入らなかったことを思い出します。

犯人の特異性などが話題にされる傾向が多かったように思いますが、かつて施設で働いた経験もあり、同園(に限らず)の組織マネジメントに関心が行きます。


仕事でいくつかの入所施設に訪問した経験があります。ある施設は、主任職員が毎日退屈そうにルーチンをこなしていて、お話からも態度からも「やりがい」は全く感じられませんでした。言葉の使い方も乱暴ではないものの、どこか粗雑な印象がしました。彼のチームは大丈夫だろうか・・・ふと。

重度障害のある人の利用する入職施設は、一般のどんな職場に増して高度な組織マネジメントが必要です。

そのことに気づいている経営者の人はおそらく少ないでしょう。


閉鎖された空間で外からのフィードバックがない職場では、支援員個々人が高い職業意識と人権意識を有していることが条件となります。
経営層はそれを実現するための組織マネジメントと人材育成プランを整備するのが重要な役割となります。

組織マネジメントとして「心理的安全性」があげられます。よくないことは指摘し合える、よい行いが評価され増えていく。また、利用者のちょっとした成長や職員のちょっとした工夫を職員集団全員で「わかち合い」個人の成長・組織の成長、ストーリーにしていく、困難なケースを担当する職員を孤立させない、職員集団全員で乗り越え、自分たちも成長していく・・・。もしそんな職場なら、はたして植松は凶行に走ったでしょうか。

 

自分は、仕事のすばらしさ、を伝えることができているか・・・、そんな問いがこの2・3日、頭を巡っています。

 

 

厳しい猛暑の中、熱中症には十分お気をつけください。

 

KIRINJI - The Great Journey ※マイポジティブソングの1曲です。

(1) The Great Journey - YouTube