先日、日本財団のワークダイバーシティーのセミナーに参加し聴講しました。質の高い議論に敬意です。
個人的には共感と同意の内容です。これだけ張り巡らされた障害者就労支援のインフラですが(質はまだしも?)、障害の定義の社会モデル移行においては、当然の方向性と考えます。このあたりは誰しも同意ではないでしょうか。できる・できないでなく、どうすればできるかの議論をしましょう・・・・といった感想です。
社会全体がダウンサイジングの方向にあり、先細りでなく成熟した作りにしていくには「統合」がキーワードです。おそらく同一地域や行政内(国・自治体も)で、各分野(障害、がん・難病、困窮母子、困窮者、若者、刑余者、外国人・・・)が似たような取り組みをしてるのですが、今の設計では接点がありません。限られたリソースを最大限に活用するには選択肢は残されていません。ただ、これらが統合する過程でノウハウや知識のやり取りが発生することで新しい価値が誕生します。それには統合のプロセスをどうデザインするかが極めて重要です。デザイン次第でその後が違うように思います。
次の時代、将来の地域をどうデザインするか、そんなワクワクどきどきで各分野の就労支援関係者が携われるかがポイントだと思います。かつての基礎構造改革に匹敵するような大きな改革になるかもしれませんね。
人口が急激に減り、街が消滅する、働き手が減り経済が縮んでいく、当然に福祉の予算減っていきます。当面のそんな時代に合った仕組みに早急に作り変える必要があります。3つの地域でモデル事業が行われているようですが、デザイン思考で最適化していくようなスピード感でないと、もはや社会の変化に間に合わないかもしれません。全国各地でワークダイバーシティーのワークショップが開催されるといいですね。(全ての就労支援者にボールを渡すための)
ワークダイバーシティー(日本財団)
日本財団 WORK! DIVERSITY|働くことが、すべてを変える。 (work-diversity.com)