『スピノザの診察室』夏川草介
医者として格上の技術を備えながらも町医者として患者に寄り添った診療をしている雄町哲郎ことチ先生が主人公世の中の医者は2種類の人格を抱えている。科学者と哲学者どんな医者でもこの二つの領域を行ったり来たりしながら働いている。科学者がいなければ医学の発展には至らないし哲学者でなければ人間を中心として診ることはできない。スピノザという哲学者は人間は、世界という決められた枠組みの中で、ただ流木のように流されて行く無力な存在だ全てが決まっているからこそ努力が必要だと言っているとのこと願ってもどうにもならない事が世界には溢れている。意志や祈りや願いでは、世界は変えられない。その事は、絶望なのではなく、希望なのであると…難しい!マチ先生は言います『医療がどれほど進歩しても、人間が強くなるわけじゃない。技術には、人の哀しみを克服する力はない。私達に出来ることは暗闇で凍える隣人に、外套をあげることなんだよ』マチ先生は甘い物が好きでこの世の中にはぜひ味わうべき三つの食べ物があると言います!矢来餅と阿闍梨餅、長五郎餅です!7月5日から7月7日までの暑い暑い京都にマチ先生に会いたいと熱望し、行ってきました矢来餅と阿闍梨餅、長五郎餅を本店で味わいこの本に出てくる街並みを散策してきましたそのあと、もう一度この小説を読んでみると京都がすっごい身近に感じ、大好きにな町になりました何度でも行って味わい尽くしたいです