フラワー・オブ・ライフ 第3巻 よしながふみ | 本に恋して❤

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自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

フラワー・オブ・ライフ
第3巻

よしながふみ

 

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よしながふみさん「フラワー・オブ・ライフ」第3巻を読みました^ ^

 

 

 

    
  • 花園春太郎…高校1年生
  • 三国翔太…春太郎くんと同じクラス
  • 武田隅子…春太郎くんたちの同級生

 

第2巻で画を春太郎くん、

作を翔太くんで漫画を描き始めた二人

 

年末に冬コミに行った二人は

お正月に翔太くんちで

冬コミで買った本を読みながら

コミケ(コミックマーケット)

サークル(販売スペース)出したとしても

そんなに下手な方じゃないよなと

翔太くんに話す春太郎くん

 

武田さんが参加したコミティアに

漫画を置かせて貰い22冊も売れたことを褒める翔太くん

 

コミケとコミティアの違いがそもそも?なので

コミケ‥既存のマンガやアニメ作品などの二次創作物やパロディ作品中心

コミティア‥オリジナル創作物

会場の規模感はコミケの方が大きそう

 

翔太くんは今度開催されるコミティアに

また参加しないかと春太郎くんに話します

 

しかも今度は武田さんのとこに委託するんじゃなく自分たちでスペース取ろうと言う翔太くん

 

今から申し込めば3月開催のにギリギリ間に合うし新しいお話しを作ってるんだ〜とヤル気満々の翔太くん

 

黙って翔太くんの話を聞いていた春太郎くん

 

翔太くんが「興味なかった?」と心配すると

「んにゃ逆‼︎」

「あのさ」

「マンガ家になんのに一番手っ取り早いのって

やっぱ賞とかに応募すんのかな⁉︎」

と翔太くんに聞く春太郎くん

 

「あ‥そうなんじゃないかなぁ」

「けどもしかしたら持ち込みの方がもっと早く結果が出るかも」と翔太くん

 

「あ そういや コミティアに出版社の人が来てて持ち込みできるスペースがあるよ」

と教えてくれる翔太くん

 

「したらさ!」

「そのコミティア用に描くマンガ出来上がったらそのマンガその場で持ち込みしよーぜ‼︎」

「俺ね!」

「プロの漫画家になりたいんだよ 翔太‼︎」

と春太郎くん

 

春太郎くんの熱意に呆気に取られる翔太くん

 

春太郎くんにはなるべく早く

大金持ちになりたい理由があります

これが泣ける話

 

コミティア当日

 

漫画を完成させ自分たちでサークルを取り

売り子を一時武田さんに任せて

出版社の出張編集部に持ち込みする春太郎くんと翔太くん

 

講評してくれた

出版社編集の高山勇吾(24)さんは

コワモテ^^;

 

高山さんにビビりながらも

原稿を見せる翔太くんたち

高山さんが話を考えた翔太くんに

あれやこれや聞いたり意見したりしてきます

 

高山さんの失礼な物言いにも

自分の意見をちゃんと言う翔太くん

 

高山さんは

「あのさあ‼︎」

「理屈で俺に勝ってどーしたいわけ⁉︎」

と翔太くんに言います

 

ビクッとする翔太くん

 

さらに

「マンガ家目指してんなら

口じゃなくてマンガで編集者負かしてみろ」

と言われ固まる翔太くん

 

「ま 気が向いたら編集部に新しい話持って出直してきな」

と言う高山さんでした

 

帰りの電車で落ち込んでいる翔太くんに

「なー翔太」

「次いつ高山さんの編集部に原稿持ってく?」と春太郎くん

 

「持ってなんか行かないよ」

「少なくとも高山さんの編集部に持っていくのはヤダ‼︎」

「弱虫って言うなら言えよ」

「その通りだもん‼︎」と翔太くん

 

「え? 何で?」

「だって翔太あの編集のオッサンにちゃんと言い返してて俺スゲーなと思ってたんだぜ?」

「全然弱っちくなんかねーじゃん」

と翔太くんに言う春太郎くんでしたが

 

「あんなこと言っちゃって今はすっごく後悔してる」

と落ち込む翔太くんに

 

「俺さ」

「翔太の作った話好きだよ!」

「お世辞じゃなく」

「だから今日のあのむかつくオッサンにそれをちゃんと分からしてやりたいんだ!」

と春太郎くん

 

このやりとり見ていて

春太郎くんと翔太くんの

お互いを補い合う関係が

めちゃくちゃイイなぁ〜って

微笑ましかった^ ^

 

次の日の部活(マン研)で

武田さんに漫画を見てもらう

春太郎くんと翔太くん

 

武田さんは二人の漫画を読んで

足りないところや

漫画の中で分かりにくいところを

具体的に分かりやすく教えてくれました

 

翔太くんは武田さんのアドバイスを聞いて編集者さんが言いたかった事に気がつきます

 

春太郎くんにこの話しをもう一度描き直したいと言います

 

 

 

新しく描き直した漫画を持って

編集部を訪ねる春太郎くんと翔太くん

 

コミティア終わりに

「次の話できたら持ってきて」

と話したのは2組だけだったと

編集さんたちに話していた高山さん

 

一人は社会人の人

もう一組は春太郎くんたちでした

 

社会人の人は高山さんのところに持ってくると思っていたら

他の出版社に持ち込んでデビューが決まってしまいました

 

春太郎くんたちは学生なので望み薄だと思っていた高山さん

 

自分のやり方は間違っているのか

自身のやり方に自信を失っていたところに

春太郎くんと翔太くんが来たことがうれしくて泣きそうな笑顔^ ^

 

二人を焼肉を食べに連れて行ってくれます

 

漫画好きなのは共通している3人

すっかり打ち解けちゃうところが可愛い

 

早速ネームを作り高山さんに見せにきて

目の前でビリビリに破られて

2、3時間で描いただろーがと怒られても

なんで分かったんですか

スッゲェと尊敬しちゃってる

 

話を考えては持ち込みを繰り返す二人

 

そんな中期末テストで赤点を取ってしまった

春太郎くんと翔太くん

 

高山さんに赤点のことを報告にきた春太郎くんと翔太くん

 

赤点を取った教科の課題を期限までに提出しないといけないことも高山さんに話し

 

新人賞の〆切と課題の提出日が同じ日だぞと高山さんに言われます

 

高山さんは今回の春太郎くんたちの作品が良いので今年新人賞を狙って欲しいと言います

 

ですがそのことを強要はしません

あくまで決めるのは春太郎くんと翔太くん

 

二人はお互いの顔を見合わせてから

高山さんの顔を見ます

 

高山さんは

「あと一日で完成できるか?」

「勉強はそのあとやれば間に合うだろう?」

「どーだやってみっか⁉︎」と二人に言い

 

春太郎くんと翔太くんは

「はいっ‼︎」と返事します

 

出版社に泊まり込んで

徹夜で漫画を描く春太郎くんと翔太くん

高山さんもおにぎりなどを差し入れして見守ってくれます

 

しかし春太郎くんと翔太くんは

マンガ賞を取ることはできませんでした

 

高山さんから〆切間際に10年に一度のすげえのが2人も滑り込んできたんだわと言われます

 

春太郎くんと翔太くんは

受賞作のマンガのコピーを見せて貰います

 

作品を読んで納得する二人

「これが10年に一度かぁ」

「そっか」

「僕程度じゃ10年に一度じゃないんだなあ」

と翔太くん

 

「これでこれから先

二人でマンガを描くことはもうないだろう」

と思った春太郎くん

 

 

 

高校2年生になった始業式

クラス分けを見に来るみんな

 

翔太くんと春太郎くんは同じクラス

 

髪の色を金髪から黒髪に変えた

春太郎くんを見た翔太くんは

「最初見た時何だか別人みたいだと思ったけどそんな事ない」

 

「いつものハルくんだ」

「別人とかじゃなくてそうじゃなくて‥」

「ハルくん ちょっと大人っぽくなったよ」

と言う翔太くん

 

「そっか?」という春太郎くんに

 

「あ! そーだ」

「でねっ 次の僕らのマンガだけどね!」

と春太郎くんに話す翔太くん

 

「えっ何!」

「お前あんなに落ち込んでたのにまたやる気⁉︎」と驚く春太郎くん

 

「なに言ってんの」

「ここでやめたらもったいないよ!」

「せっかくマンガ描くことが面白くなってきたところなんだから!」と翔太くん

 

この後のセリフにグッときました

 

翔太くんが春太郎くんに

「10年に一度の天才じゃなくたっていいじゃないか」

「残りの9年間もマンガ家になる人はたくさんいて僕らはその中に入ればいいじゃないか」

「だって僕は天才になりたいんじゃない」

「マンガ家になりたいんだ」

と言ったこのセリフ

 

ステキ過ぎる^ ^

 

フラワー・オブ・ライフは3巻で完結

生徒それぞれに日常があり

生徒の家族にも日常がある

 

登場する人物が見事に描かれていて

セリフも各々ホントに素晴らしい

 

ステキな漫画でした

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)