傘寿 まり子 第14巻 おざわゆき | 本に恋して❤

本に恋して❤

本が好き! 
自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

傘寿 まり子

第14巻

おざわゆき

 

image

 

おざわゆきさん傘寿 まり子第14巻を読みました^ ^

 

これまでの感想はこちら

 

 

  • まり子さん(文芸誌編集長・作家)
  • ちえぞうさん(編集者)
  • 武石さん(1階の住人)
  • くらはらさん(若手人気作家)
  • ガリオくん(編集者)

 

武石さんによって森の中の木に繋がれていたがあこを連れ帰り

クロを取り戻すため武石さんの部屋のドアをノックするまり子さんとちえぞうさん

 

武石さんが部屋のドアを開け

「なんですか?」と言います

 

まり子さんが「うちのネコいますよね⁉︎」

 

「お宅のネコ?」

「知りませんけど」

と言う武石さんですが

 

ちえぞうさんが

「うそ‼︎あたし見たよ」

「この人クロを部屋に投げ込んだんだ」

と言います

 

 

「失礼します」

と部屋に入るまり子さん

 

「クロ!」

 

仏壇に据えられているクロを見つける

まり子さん

 

仏壇に近づき

仏壇に飾ってある写真立てを見てみると

おばあさんとクロによく似た猫が写真に写っています

 

「この写真」とまり子さん

 

武石さんが「クロと母です」

 

 

えーーーっ‼︎

 

 

「お母…さん…?」

驚きを隠せないまり子さん

 

 

「クロは母のネコです」

「子猫の時から飼っていました」

と武石さんが話します

 

 

「この人が…クロの元の飼い主…?」

と写真を見てその場にへたり込むまり子さん

 

 

「ずっと探していたんです」

「私しばらく母と離れて暮らして」

 

「まさか私と同じ屋根の下にいたなんて」

と話す武石さん

 

 

クロが公園でさまよっていたいたところ保護したまり子さん

 

てっきりノラネコだと思っていたと話します

 

すごく汚れていて公園の清掃員さんにもゴミだと思われていたクロ

 

 

武石さんはまり子さんに

「ありがとうございます」

「うちのネコを拾ってくださって」

「娘の私がクロを見ていきますのでご心配なく」

と話します

 

 

それを聞いたちえぞうさんは

「な…」

「クロはもうまり子さんのネコなんだよ‼︎」

「それにクロの飼い主は母親であってあなたじゃないだろ」と怒ります

 

 

まり子さんも

「があこを森に置き去りにした人が面倒みれるんですか⁉︎」

と武石さんに言います

 

武石さんはお母さんとクロが写った写真をまり子さんに見せます

 

犬やネコを拾った人が所有権を主張するには

警察に届けて3ヶ月以内に元の飼い主が現れなかったときだけだと民法で決まっていますと言う武石さん

 

知らなかった^^;

 

「あなたは届け出をしたんですか?」

と言われたまり子さんは反論できません

 

法律上でもクロはうちのネコだと

武石さんに言われるまり子さん

 

母にクロを返してくださいと言われ

「私はクロを拾っただけでお母さんからうばったつもりはありません」

とまり子さん

 

武石さんには

「あなたには手のかかる犬がいるからいいじゃないの」

と言われます

 

 

しかもまり子さんに年齢のことを持ち出し

「私 飼えます」

「あなたより若いから」

と言う武石さん

 

 

「そろそろおかえりください」

と家から追い出されるまり子さんとちえぞうさん

 

 

部屋に戻り疲れとショックで横になったまり子さんに付き添うちえぞうさん

 

「警察に相談しよう」と言うちえぞうさんに

 

「元の飼い主の娘さんを警察に突き出していいのかな」と悩むまり子さん

 

 

 

 

引越ししてから片付いていなかった部屋を

ちえぞうさんと片付けるまり子さん

 

「ちえぞうさんの言うとおり

がおこを連れてきてとんでもない状態になっちゃった」

と言うまり子さんに

 

「ゴミ屋敷になっても

まり子さんはがあこを見捨てられんくて」

 

「そんなまり子さんを

あたいも見捨てられんで」

 

「アホだけどやっぱし友達だから」

と言うちえぞうさん

 

 

片付けを続けているとクロが好きなおもちゃが出てきました

 

おもちゃを見て泣いちゃうまり子さん

 

「大丈夫だぁ」

「クロはいつか取り戻せる」

と励ましてくれるちえぞうさん

 

 

やさしい^ ^

 

 

 

くらはらさんに

「ドッグケアホームを紹介できますよ」

と言われてドッグトレーナーさんの元を

があこと訪れたまり子さん

 

 

があこ

「スイット(お座り)」

「ステイ(待て)」

「カム(来い)」

と教えていただき

 

お座りするがあこに感動するまり子さん

 

その後トレーナーさんに

飼い主とペットの関係についてのお話しを

お聞きしました

 

クロのために何ができるのか考えるようになるまり子さん

 

まり子さんは武石さんの部屋を訪ねます

警戒しながらドアを開ける武石さんに

 

紙袋の中からクロが好きだったおもちゃと

クロの解説書を取り出し手渡します

 

解説書にはクロの予防接種やお風呂、

空調のことなどびっしり書かれています

 

まり子さんは解説書の説明を一通りすると

「クロを一生大事にしてください」

「お願いします」

「じゃ」

と去っていきます

 

 

まり子さんを見送りながら部屋の中に戻り

おもちゃをフリフリすると

おもちゃについている鈴がチリリンと鳴り

クロが突進してきます

 

おもちゃをクロに投げると

クロがハシっと掴みクルクル周り

おもちゃとじゃれてしばらくすると武石さんに返します

 

返されたおもちゃを掴みフリフリすると

鈴がチリンチリンと鳴り

その音を聞いたクロが喜んでいることがわかります

 

その後もクロの好きなおやつや

解説書の追加を持ってくるまり子さんは

爪切りやトリミングをしてくれるお店が近所にあることを話し書いてきた地図を武石さんに渡します

 

 

まり子さんに教えてもらったトリミングのお店にクロを連れてきた武石さん

 

クロがトリミングされている間、

併設されているペットショップを見て廻ります

 

おもちゃやペットフードがたくさんあって楽しくなった武石さん

 

買い物かごがいっぱい^ ^

 

そこにがあこのペットフードを買いに来たまり子さんが武石さんを見つけ声をかけます

 

「さっそく来てくれたんですね」

「私もいつも買いすぎちゃいますよ」

「あっこの缶詰いいですよーっ」

「クロのお気に入りです」

「このシリーズの黄色いラベルのやつオススメです」

「あそこにありますよー」

と振り返ったまり子さんは

ガラスの向こうでトリミングされているクロを見つけます

 

「クロ…おだやかな顔してます」

「元気そうでよかった…」

 

クロのトリミングが終わり武石さんが呼ばれます

 

「じゃ私はここで失礼いたします」

「クロのことでわからないことがあったらなんでも相談してくださいね」

とお店を後にするまり子さん

 

まり子さんはいまクロに会ったら離したくなくなると思いクロに会わずに店を出てきます

 

クロに対する愛情がダダ漏れなまり子さんはこの思いを文章にして残すことにします

 

さすが作家♡

 

ものすごい勢いで泣きながら第一章を書き上げ編集者さんたちに読んでもらうまり子さん

 

”ネコと家出の物語”

”第一章 80歳 家出娘 ネコを拾う”

 

自身の文芸誌に載せられるかどうか尋ねるとみんな泣いています

 

「ダメです〜こんなの」

「クロを思い出しちゃう」

と編集者さんたちも

クロが会社ネコとして出社していたから

クロロスになっていたところで

まり子さんの小説を読んで号泣^^;

 

小説は文芸誌にアップ

 

読んで泣いてくださる人もたくさん

武石さんも読んでくれているようです

 

ある日、武石さんが外出から帰るとクロが吐いています

 

「どうしたの」

「そんなに吐いて」

とクロを抱き上げますが

クロは嫌がって武石さんを爪で引っ掻いて武石さんから逃げます

 

動物病院に連れて行くと

「急性胃腸炎ですね」と言われます

点滴を打ってもらいます

 

薬を処方してもらい

家に連れて帰りご飯を食べさせますが

クロは食べてくれません

 

 

 

ガリオくんががおこの散歩から事務所に戻ってきました

 

元気いっぱいなおばあちゃんコーギー^ ^

 

ガリオくんのような若者が散歩に連れて行ってくれてちょうどいいのかも

 

ガリオくんが事務所の外にいる武石さんを

まり子さんのお客さんじゃないの?と教えてくれます

 

そこには顔をクロに引っ掻かれた武石さんが立っていました

 

「武石さん!」

「どうしたの」

「何かあった?」

と武石さんに聞くまり子さんに

 

「クロが…」

「助けて!」

と言う武石さん

 

武石さんと一緒に武石さんの家に行くまり子さん

 

部屋に入るとネコ用のベッドで寝ているクロ

 

まり子さんが来ていることがわかったのか

起き上がってヨロヨロしながらまり子さんの膝に乗るクロ

 

クロを泣きながら抱きしめるまり子さん

 

武石さんとクロを診察に連れて行ったまり子さん

 

獣医さんからは胃は元気になってきていると言われホッとしますが元気がないのは精神的なものもあるかもと言われ落ち込む武石さん

 

ペット嫌いなはずの武石さんにどうしてクロを連れて行ったのか聞いたまり子さん

 

「母のネコだ」と気がついた瞬間

「取り戻さなきゃ」と思ったと言う武石さん

 

武石さんのお母さんはクロが来るまでは

武石さんに過干渉していました

 

そこから逃れるために独立した武石さん

 

お母さんからかかっている電話にも出ず

1ヶ月に1度程度実家に帰っていただけだった武石さんが

ある日お母さんが自室で亡くなっていたと連絡をもらいます

 

そのときの武石さんの気持ちを思うと切なくなります

 

 

お母さんが亡くなって

いなくなってしまったクロを

自分と重ねちゃったのかな

 

だからクロを見つけたときに

「取り戻さなきゃ」と思ったのかしら

 

 

「今さらだけどさ」

「クロはあんたといたほうがいいんだよね」

と言って

武石さんはまり子さんにクロを返します

 

 

 

 

まり子さんの部屋に帰ってきたクロ

 

ネコバッグから出され

まり子さんの指をカプッと噛んでフウと息を吐くクロ

 

安心した様子です

 

「クロ…おかえり」とまり子さんは涙を流しながらクロを抱きしめます

 

ごはんも食べるようになって元気になってきたクロ

 

武石さんのことも気になるまり子さん

 

武石さんに

「クロが元気になってきました」

「ごはんも食べて、おもちゃで遊ぶようになりました」

と手紙を書きます

 

ある日散歩中にまた逃げ出したがあこを捕まえてくれた武石さん

 

まり子さんが後から追いかけてきました

 

2人は話し始めます

 

「あなたはペットと気持ちが通じないと言うけれど」

「クロはあなたのこと好きだと思うの」

「もちろんあなたのお母さんのことも」

「私のことも」と言うまり子さん

 

まり子さんは武石さんに

「一緒にクロのお世話してくれませんか?」

「クロのためにもまわりの人たちと協力してめんどうみていきたいと思うの」

と話します

 

ペットを一人で飼う・散歩に連れて行く

遊ぶ・遊ばせるのではなくて

周りの人たちと一緒に面倒をみる…

 

 

周りの人たちと協力していけば

乗り越えられる問題ですね

 

第14巻もステキなお話しでした♡

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)