傘寿 まり子 第13巻 おざわゆき | 本に恋して❤

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自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

傘寿 まり子

第13巻

おざわゆき

 

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おざわゆきさん傘寿 まり子」第13巻を読みました^ ^

 

ここまでの感想はこちら

 

 

  • まり子さん(文芸誌編集長)
  • ちえぞうさん(編集者・ゲーマー)
  • 燿子さん(ちえぞうさんの娘)
  • ネットカフェオーナー(不動産業などを営む)
  • クロ(まり子さんが拾った猫)

 

 

現在、ちえぞうさんと

ちえぞうさんの娘の燿子さんが住むマンションに居候しながら文芸誌の事務所に通っている

まり子さんとクロ

 

ある日の夕食

燿子さんから話があると言われます

 

マンションのオーナーさんから

マンションを立ち退いて欲しいと

お知らせが届いているというお話しでした

 

前のオーナーさんが亡くなり

相続した息子さんが相続税と固定資産税の支払いのためマンションを売却したいそう

介護事業を営んでいる会社が買ってくれるようです

 

立退料は発生するらしいですがと話す燿子さん

 

3人と1匹が住める場所は探せるのかな…

と心配するちえぞうさん

 

考えるまり子さん

 

「ちえぞうさん」

「燿子さん」

「今までよくしてくれて本当にありがとう」

 

 

「私クロと二人暮らしします!」

と宣言するまり子さん

 

 

そうと決まれば

とりあえずネットカフェオーナーで不動産業も営んでいるオーナーのところを訪ね

クロと一緒に住める物件はないか尋ねます

 

 

オーナーさんは

「あるよ」

「ペット連れの高齢者に貸せる部屋」

とあっさり^ ^

 

「ええっっ」

「あるんですか…⁉︎」と驚くまり子さん

 

 

「あるわけないだろ」

と言われることを覚悟していたまり子さんは

拍子抜け

 

 

「今んとこ出なくちゃなんないんだろ?」

「見るのか見ないのか」

とオーナーさんが紹介してくれた家は

 

築年数50年

 

まり子さんの事務所にも近いようですが

古くて狭い感じで外観もなんかすごいと

即決できないまり子さん

 

オーナーさんは

「うちでお気に召さなきゃ」

「ネットでも探せるんじゃないの」

 

「賃貸サイト見たんですけど…

私の歳で大丈かわからなくて」とまり子さん

 

オーナーさんは

「『高齢者』『ペット』『賃貸』で検索してみろよ!」

と自分が持っている物件を無理に契約させるわけでもなく調べ方まで教えてくれる^ ^

 

やさしい〜♡

 

調べてみると「高齢者物件特集」

「ペットと余生を過ごす家紹介します」

などたくさん出てきます

 

 

「今は高齢の入居希望者が増えたからね」

「業界としても見過ごせないのさ」

と話してくれるオーナーさん

 

 

早速、いろいろな不動産業者さんに

物件を紹介してもらうまり子さん

 

 

病院やコンビニが近いけど手狭だったり

 

広くて静かで低層階

しかも猫用のキャットウォークまでついた

理想的なお部屋でも家賃が高い^^;

 

駅から遠い物件など

どれも決め手にかけて悩むまり子さん

 

悩みながらマンションに帰ってきたまり子さん

 

突然、何かがドーンとぶつかってきます

 

「イノシシ⁉︎」と思いながらスッテーンと転んでしまいます

 

よく見るとコーギー犬がギャンギャン吠えています

 

リードもついていなくて周りを見渡しても

飼い主さんが見当たりません

 

パニックになっているまり子さんの元に

ちえぞうさんが現れコーギーを捕まえてくれました

 

どこの犬かも知っていたちえぞうさんと共に

同じマンションの1階の飼い主さんのところに連れて行きます

 

インターホンで飼い主さんを呼んで

玄関を開けてもらいコーギーを渡しますが

飼い主さんは具合が悪そう

 

「があこ」と呼ばれいる老犬コーギーは

ちょっと目が不自由だそうです

 

飼い主さんもお年を召されていて

があこの世話は大変そうです

 

ちえぞうさんが

「あれも老々介護かね」

「年寄りが老犬のめんどう見てるって」

と言うと

 

まり子さんも

「そうだねぇ」

 

でもクロを拾って育てているまり子さんも

「人のことを言えないわね」と言います

 

ちえぞうさんは

「まり子さんとクロは別だぁ」

「何かあったときあたしがついてるぞ」

「一緒にいたらダメなんかよ」と泣き出します

 

しかしまり子さんも

「このままだと自分もクロも墓場までお世話になってしまう」

 

「でもその負担は燿子さんが負うことになる」

 

「せっかくいい関係を築けているのに

それが崩れてしまうことはしたくない」

と言うまり子さん

 

「ちえぞうさんはおばあちゃんになってから初めてできた親友よ」

「ずっと大切にしたいの」と言うまり子さんに

 

「わかった」

「ずっと親友」

「約束だ」

「指切り!」

と言うちえぞうさん

 

ちえぞうさんって

喜怒哀楽をとっても素直に表現されてて

魅力的♡

 

大好きな登場人物です^ ^

 

ネットで探した不動産屋さんでは決められず

ネットカフェオーナーが紹介してくれた

物件を見にきたまり子さん

(クロもネコバックに入れられて

まり子さんに同行)

 

建物は古いですがキレイにしてあります

 

内科、整形外科、歯医者、

コンビニを兼ねた酒屋さんも近くにあると

話してくれるオーナーさん

 

ネコバックをカリカリして

外に出たそうなクロ

 

オーナーさんに許可をもらってクロを出します

 

クロは元気よく外に出て出窓でくつろぎます

 

「クロがすごくなじんでます…」

とオーナーさんに言うまり子さん

 

「あれじゃないの」

「もともと住んでた家に似てるとか」

とオーナーさん

 

オーナーさんに

「貸してください」

「私ここを絶対、事故物件にしませんので‼︎」

と涙ながらに頭を下げてお願いするまり子さん

 

 

「あたりまえだ」

「あたしも時々見張りに来るからな!」

「うるさくしたら出ていってもらうから覚悟しな!」

と言うオーナーさんに

 

 

「はい!」と言うまり子さん

 

 

クロと二人で暮らす家がようやく決まりました

 

マンションに戻ってきたまり子さん

 

玄関にこの前のコーギーが繋がれています

 

コーギーの首には

「ひっこします」

「があこをおねがいします」

と書かれた札が下がっています

 

「え〜〜〜〜〜〜っっ」

 

そんなことある?

 

状況が全然掴めないまり子さん

ちえぞうさんに電話して玄関を開けてもらいます

 

「なんだ」

「どーした」

と玄関を開けるちえぞうさんに

 

 

「扉開けるとき気をつけて」

と声をかけるまり子さんでしたが

 

扉が開いたことに気がついたがあこ

突然シャキーンとなってマンションの中へ

ドダタタタと入ってグルグル回っています^^;

 

まり子さんとちえぞうさんはがあこ

飼い主の部屋を訪ねますが部屋は真っ暗

 

管理会社に電話すると

「今日鍵を返しにいらっしゃいました」

とのこと

 

「飼い犬を置いていっちゃたので

連絡先を教えてください」とまり子さん

 

管理会社の人は

「連絡先を教えていいか先方に聞いてみます」

と言って電話が切れます

 

電話を待つまり子さんとちえぞうさん

 

電話がかかってきました

 

管理会社の方は

「飼い主の方は施設に入られてようです」

「ご家族の方が今日迎えに来られたようです」

「飼い犬のことをお聞きしたら」

 

娘さんが「犬…ですかぁ」

「母もう施設に入所しちゃったんで無理です」

と言われたと話してくれました

 

「は⁉︎」

「む、無理って…その人の犬ですよね⁉︎」

と意味がわからないまり子さん

 

管理会社の人に

先方への連絡先を聞いても教えてもらえないし

 

管理会社の人が

飼い主の娘さんに犬のことを言っても

娘さんも飼い主(母親)さんの家の片付けや

施設への入所で犬のことまで手が回らない

と言われたとのことで

 

「幸田さんのほうでどのようにしていただいてもいいのかと思います」

と言われてしまいます

 

激おこまり子さん

 

「生き物をなんだと思ってるのぉ〜」

と地団駄を踏みます

 

第1巻でクロを診てもらった動物病院に

があこを連れて行くまり子さん

 

があこを診察してもらい

「推定年齢13〜14歳」

「シニアの割にとっても元気なおばあちゃん」

「まるで幸田さんみたいですね」

と動物病院の先生に言われます

 

動物病院の先生にことの経緯を説明します

 

動物病院の先生も

「うちにもよく持ち込まれますよ」

 

「うちのおじいちゃんが飼ってたんだけど」

とか

「ホームに入ることになったからと

ご本人が連れてくることも」

 

「でも今うちは引き取りは

お断りしているんです」と話してくれます

 

まり子さんは

「そうなんですか⁉︎」

「ここに連れてくればなんとかなるかと…」

と話します

 

動物病院の先生のところも

保護している動物がいっぱい

 

引き取ったとしても

があこに新しい飼い主が見つかりにくいこと

(高齢・目が見えない・元気すぎる)も

ちゃんと話してくれました

 

結局、まり子さんが新しい飼い主を探すことにします

 

があこを連れ帰り

ちえぞうさんと娘の燿子さんに事情を話します

 

 

「なんでもかんでも

自分でなんとかできると思ってるだろ」

 

「このわからんちんが‼︎」

 

「この犬とまり子さんはなんも関係ねぇだろ」

 

「自分の生活はどーすんだ」

 

「安易に生き物引き受ける方が

無責任でねえか」

と言うちえぞうさん

 

ちえぞうさんはまり子さんのことを心配してくれているんですよね

 

ちえぞうさんの娘の燿子さんも

「他の動物病院で引き取ってもらうのが

一番だと思います」と言います

 

 

まり子さんも

二人が言っていることが正しいのは分かります

 

でも命を見過ごせない

 

「わかりました」

「でもそれでも無理なら」

「引越し先に連れて行きます」とまり子さん

 

ちえぞうさんはそれからほとんど口を聞いてくれなくなりました

 

引越し当日は雨

 

引越しを終え

隣の部屋と隣の隣の部屋にご挨拶

 

隣の部屋は2匹のわんちゃん

隣の隣の部屋は猫ちゃんを飼っていました

 

みなさん優しそう

 

下の部屋の方にもご挨拶に伺いますが留守

 

 

オーナーさんに見ておくように言われていた

廊下の注意書き

 

読んでみると「ペット飼育上の注意」と書かれています

 

いろいろ禁止事項が書かれていて

けっこう厳しめ^^;

 

背後から

「それよく読んでくださいね」

と言う声

 

振り返ると住人らしき人

 

「101の武石です」

「上に越してきた方?」

 

武石さんは

「ペット飼ってる人って

においとか全然気にしないでしょ」

 

「鼻バカになってんじゃないかと

思うんですけど」

 

「他人に迷惑かけてかわいい

かわいいだけじゃすまされないですから」

といきなり散々な言いよう

 

あきれるくらい偏見のかたまりに

返す言葉がないまり子さん

 

「そこまで嫌ならペット不可のマンションに住めばいいのに」

と考えるまり子さんに激しく同意^ ^

 

「ペット飼育上の注意」の張り紙を作ったのも

武石さんだそうです

 

下の階にうるさそうな人がいて

先が思いやられるまり子さん

 

部屋に戻ればクロに癒されますが

があこを散歩に連れて行かなくてはいけません

 

年齢に似合わず元気な

があこの散歩はタイヘン

 

クロとがあこの世話と文芸誌の仕事で

へとへとになってそのまま寝てしまうまり子さん

 

すぐに次の日が来て散歩、ペットのご飯→仕事→散歩→ペットのご飯

 

があこが遠吠えしたり

クロに反応してがあこが吠える声がするのでしょう

 

1階の武石さんが「犬うるさいですよね」

と言いにきます

 

こ、こわい^^;

 

まり子さんも「あの人こわい…」

先行きがとっても不安な新居生活

 

仕事と2匹と武石さんに気を遣っての

寝不足な生活で自分の食事を作るのも

億劫になっているまり子さん

 

仕事でミスが目立つようになってきます

 

相変わらずちえぞうさんとは

ギクシャクしたまま

 

家に帰って書きものをしながら眠ってしまった

まり子さん

 

があこが外で風が吹いて建物がガタガタ鳴るのでギャンギャン吠え出します

 

「があこどうしたの?」があこに声をかけたところ階下からボンッと突き上げられた音がします

 

その音をがあこが怖がってまたギャンと鳴くと

またボンッと音がします

 

武石さんが棒を使って天井を突いているようです

 

まり子さんは一睡もできませんでした^^;

 

 

ある日があこを散歩に連れていっていたら

リードを外して逃げていってしまいました

 

あわてて追いかけて探し回るまり子さん

 

があこはよりによって武石さんに

じゃれて飛びつき洋服を汚してしまいました

 

「よりにもよってこの人に…」

とまり子さんもまさに泣きっ面に蜂

 

「すみません」

「すみません」

「クリーニング代出します」

というまり子さんに

 

「じゃくださいお金!」

「今!忘れないうちに」

と言う武石さん

 

「家に取りに行かないと」と言うまり子さんに

「ついて行きます」という武石さん

 

家に帰ってカバンから財布を取り出す

まり子さん

 

玄関は開いたまま

 

中にいるクロを見て驚いた顔の武石さん

 

クロに手を伸ばしますがまり子さんが戻ってきたのであわてて引っ込めます

 

お金を武石さんに渡して帰ってもらいますが

武石さんはクロのことが気になるようで振り返って見ています

 

 

 

 

小桜蝶子さんの作品が映画化されることになり

記者会見が催されることになった当日

 

まり子さんが蝶子さんを迎えに行くことになっていました

 

編集者さんからは2時間前には会場入りしてくださいと言われていましたが

もうすぐスポンサーさんが到着してしまう時間

 

編集者さんがまり子さんの携帯に電話しますが全然電話に出ない

 

どうするんだと慌てる編集者さんたち

 

 

 

蝶子さんが記者会見場がわからないと

まり子さんちにタクシーでやってきます

 

途中カフェオーナーさんと偶然会って

一緒にまり子さんの部屋へ

 

 

 

呼び鈴を鳴らしても反応がありません

 

心配になった2人

 

オーナーさんが持っている合鍵を使って部屋に入ると

散らかった部屋で横たわっているまり子さんの足をふん付けちゃった蝶子さん^^;

 

孤独死…?とすっかりまり子さんが亡くなったかのようにふるまう蝶子さんとオーナーさん

 

この二人のコンビ最強♡

 

蝶子さんは早速クロを引き取ろうと抱き上げますがその足首を掴む手

 

「ク〜ロ〜はわたさない〜〜〜〜」とまり子さんがうつ伏せのままうつろな顔で言います

 

まり子さ〜ん^^;こわすぎる

 

あわてて着替えを済ませ

タクシーに蝶子さんと乗り込み

記者会見会場に向かうまり子さん

 

無事に記者会見が開かれホッとしたら

家に鍵をかけ忘れたことを思い出し

 

またまた気が気じゃなくなります

 

モゾモゾするまり子さんの様子を見て

ちえぞうさんがまり子さんに声をかけます

 

まり子さんは部屋の鍵をかけ忘れたことを

ちえぞうさんにポロッと喋ってしまいますが

ケンカ中だったことを思い出し

 

「な、なんでもない」

と言います

 

話を聞いたちえぞうさんは

まり子さんの部屋に向かいます

 

住所を書いたメモを片手に

まり子さんの家を探すちえぞうさん

 

まり子さんの部屋に着く直前、

まり子さんの部屋から

クロとがあこを連れて出てきた武石さんを見ます

 

武石さんはクロを自分の部屋に入れ

があこを外に連れて行きます

 

まり子さんに電話をかけクロとがあこがさらわれたことを話すちえぞうさん

 

「さらわれったって…誰に?」

 

「わかんない」

「下の階の人」と話すちえぞうさん

 

武石さんのことだとわかるまり子さん

 

「クロは…その人の家にいて」

「があこは山奥に捨てに行くと言って連れて行かれた」

「あたしは部屋の前で見張っているよ」

と言うちえぞうさん

 

ちえぞうさんの電話を受け

居ても立ってもいられなくなった

まり子さん

 

蝶子さんや編集者さんたちと来ていた

打ち上げ会場からタクシーに乗って

があこを心当たりがある山に

探しに行きます

 

あたりは真っ暗

 

暗闇の中を

「があこ」

「があこ」

「どこ〜」

と言いなら探し続けるまり子さん

 

足は泥だらけ

木の枝で怪我をしても探すことをあきらめません

 

「があこぉ」とヨレヨレになりながら

声を出すまり子さん

 

遠くから「キャン」という鳴き声がします

 

近づくと「キャン」「キャン」という声が聞こえます

 

斜面の下にいるがあこを見つけます

 

「があこーっ」森の斜面を

ずるずる降りてがあこにたどり着き

泣きながらがあこを抱きしめるまり子さん

 

があこはまり子さんをぺろぺろ舐めて

尻尾が取れそうなくらいぐるぐる回して喜んでいます

 

一方クロはなぜか仏壇に据えられています

 

その横には写真立て

 

写真立てにはクロに似た猫を抱っこして笑っているおばあさんの写真

 

 

第13巻はここまで

武石さんはどうしてクロをさらっていったのか

第14巻はどうなっていくの?

楽しみすぎます

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)