傘寿 まり子 第7巻 おざわゆき | 本に恋して❤

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自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

傘寿 まり子

第7巻

おざわゆき

 

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おざわゆきさん「傘寿 まり子」第7巻を読みました^ ^

 

いままでの感想はこちら↓

 

第6巻の終わりは

スランプに陥っている蝶子さんが

 

「あたいが復帰するまで

あんたがあたいのフリして書いて

つないでおいてよ」

 

とまり子さんにムチャぶりするところで

終わったのですが

 

どんなに

まり子さんが蝶子さんを説得しても

 

「無理」

「なんにも思い浮かばないよ」

 

と、とうとうポロポロと泣いてしまう蝶子さん

 

「書いてよ」

「書いていいよ」

「あんただから言ってんじゃん」

「あんたなら…」

 

と蝶子さんに言われるまり子さん

 

 

書きたくても何も浮かばない

蝶子さんの辛さを思うと胸がキュとなります

 

 

まり子さんはコンスタントに

文芸誌に文章を書き続けてきた人

 

対する蝶子さんは

急に売れっ子になって、

そして人気がなくなって

書く場所がなくなり

長い間書いてこなかった人

 

 

まり子さんは

蝶子さんの才能に憧れ、

 

 

蝶子さんは

まり子さんがずーっと書いてこられたことに

嫉妬している

 

 

漫画ではそれぞれの葛藤の描写が

素晴らしく描かれています♪

 

 

しかたなくまり子さんは

「蝶子さんふうの文章」を書いてみます

 

いままで

何度も蝶子さんの本を読み返していた

まり子さん

 

 

蝶子さんなら

「こんな言葉づかい」

「語尾」「間」

「いかにも出てきそうな登場人物」を

思い浮かべながら書き進めます

 

 

書いているうちに

どんどん楽しくなってきたまり子さん

 

 

蝶子さんふうの文章が書き上がりました

 

 

疲れて一眠りしていたところに

ちえぞうさんが帰ってきて原稿を読みます

 

 

「なんだこりゃ」

「えっ⁉︎蝶子さんの原稿⁉︎」

 

「わー…」

「おもしろいねぇ」

 

 

完全に蝶子さんの原稿だと思ってる…

 

 

寝ているまり子さんをよそに

ちえぞうさんはガリオくんに原稿の写メを送り

 

原稿をコピーして編集者さんにも配ります

 

 

まり子さんが出社すると

編集者さんやちえぞうさん、

ガリオくんまで

まり子さんが書いた小桜蝶子の原稿を絶賛^^;

 

 

自分が書いたとは言えない状況に…

 

 

編集者さんが

「これUPはいつにしますか?」

と言われますが

 

即答できないまり子さん

 

 

ー作家 小桜蝶子はOKでも

作家 幸田まり子は納得していないー

 

 

悩んだまり子さんは

以前書いていた文芸誌の

担当編集者だった斉藤さんに

コーヒーショップに来てもらって

名前を伏せた原稿を読んでもらいます

 

 

「これ小桜蝶子先生の原稿じゃないですか?」と言う斉藤さん

 

 

「ど、どうして蝶子さんだと

お思いになられましたか」とまり子さん

 

 

「キャラクターや文体が

なんとなく小桜先生っぽいので」と斉藤さん

 

 

ープロの編集さんが見てもそう思うんだ…ー

 

まり子さんは心のなかで思います

 

 

 

「でも」

「ちょっと小桜先生すぎるかな…?」

と斉藤さん

 

 

「すぎる…?とは…?」とまり子さん

 

 

「いかにも小桜さんが使いそうな口調や

エピソードで」

 

「なんとなく『小桜さんならこう書くよね』

っていう、そういう意識がうっすら見えるような…?」

 

 

さすが斉藤さん^ ^

 

 

まり子さんは

やっぱり自分が書いた原稿を

小桜蝶子として出すことは

「ダメだ」とお蔵入りを決意します

 

 

そんなとき

まり子さんのスマホに文芸誌の告知が届きます

 

 

そこには小桜蝶子の

新作連載の告知がUPされています

 

 

「な…なんで連載の告知がされているの」

 

 

急いで事務所に戻ります

 

編集のかたが間違えて

更新ページに予告ページを紛れさせてしまい

 

それをWebページ担当のかたが

更新してしまったようです

 

 

編集のかたも、Webページ担当のかたも

泣いて誤っています

 

 

ー泣きたいのは私のほうー

とまり子さんは思いながら

 

 

「い…いいのよ」

「予告はすぐに打たなきゃと思っていたし…」

とフォローするまり子さん

 

 

そこに「ネットにニュースから記事にしたいってメールが入っているぞ」とガリオくんに言われたり

 

ちえぞうさんが取材の電話応対したりして

すでに取り返しのつかないことに…

 

 

まり子さんは蝶子さんに電話をかけます

 

「蝶子さん出て」

 

ー今からでも書いてくれたら

差しかえができるかもしれないー

 

電話は留守電に…

 

ガックリするまり子さん^^;

 

 

ちえぞうさんが

たまたま蝶子さんのSNSを見つけます

 

蝶子さんは進藤薫先生とのツーショット写真をあげていました

 

蝶子さんの居場所は分かりましたが

 

 

まり子さんは

頭がいっぱいいっぱい

 

ついにバッターン‼︎と倒れてしまいます

 

 

診察後タクシーで家に戻って寝ていた

まり子さん

 

くらはらてつろーさんが

お見舞いにきてくれます

 

 

くらはらさんに蝶子さんの原稿のことを話し

まり子さんが書いた原稿を見せます

 

 

「ふうん…」

「小桜さんのゴーストライター…ね」

というとパソコンでカタカタ文字を入力し始めます

 

 

しばらく待っていると

 

 

「はい」「わたしでもこれくらい書けます」

とくらはらさんが書いた

小桜蝶子風の小説を見せてくれます

 

 

読んでみるまり子さん

 

 

「よ…よくできています」

「小桜さんの小説のクセも

よく理解していらっしゃって」

 

 

「今ここでこれを書き上げたなんて」

「あなたやっぱり天才ですね」

 

 

「別に」

「書けるかなと思って書いただけです」

というくらはらさんですが

 

顔をよく見てみると

まり子さんに対抗心があるのかしらと

気が付くまり子さん

 

 

くらはらさんは蝶子さんの大ファンです

 

 

くらはらさんに

「これ…!

蝶子さんに見てもらってもいいでしょうか…⁉︎」

と尋ねます

 

 

「え?」

「小桜さんに…って…?」

「なんの意味が」

と言うくらはらさん

 

まり子さんはいいことを思いついたという表情

 

 

 

まり子さんとくらはらさんの原稿を持って

蝶子さんがいる進藤先生の家を訪ねる

まり子さん

 

 

蝶子さんに原稿を読んでもらいます

 

「むう・」

 

どちらの原稿もお気に召さないご様子

 

 

 

「でもね」

「蝶子さんが書けって言ったんです」

 

「このどちらかを

蝶子さんの作品として出すしかないんです」

とまり子さん

 

 

「これを」

「あたいの作品として…?」と蝶子さん

 

 

おもむろにソファから立ち上がり

別の部屋に行ってしまいます

 

 

お茶を持ってきてくださった

進藤先生と話しをしていたら

 

 

進藤先生が

「ね」「見にいってみようか」

とまり子さんを庭に呼び出し

 

 

蝶子さんの部屋が外から見える場所に

連れて行ってくれました

 

 

外から覗いてみると

機嫌を損ねたと思っていた蝶子さんが

「ガリガリガリガリ」

と原稿を書いています

 

 

 

「蝶子さんが」

「書いている…‼︎」

と驚くまり子さん

 

 

しばらくすると

「できたーっ」

と原稿を持って蝶子さんが部屋から出てました

 

 

「は…拝読します…!」

 

 

ふんっ

「あたいだって本気出せば

こんなのちょいちょいって

できちゃうんだからね」

と言う蝶子さん

 

 

読み進めるまり子さんに

「ど…どうなのよぅ」

と自信なく聞く蝶子さん

 

 

かわいらしい♡

 

 

読み終えたまり子さんが

蝶子さんの手を握って

 

 

「蝶子さん」

 

「おかえりなさい」

 

 

泣いちゃう。・°°・(>_<)・°°・。

 

 

 

蝶子さんもまり子さんも泣いてます

 

 

しばらくして

「ふん…」

「じゃあ、さっさと持ち帰って掲載すれば」

と蝶子さん

 

 

「あの、お願いが」とまり子さん

 

 

「まだあんの」

と言う蝶子さんに向かって

 

正座でお願い

 

 

「私、自分の作品も

けっこう気に入っているんです」

とまり子さん

 

 

「これはご提案なんですが

3作品同時に発表させてくれません?」

とぶっ飛んだことをいうまり子さん^ ^

 

 

「そこで読者にクイズを出すんです」

 

 

「これのどれが

本物の小桜蝶子先生の作品でしょう?って」

 

 

天才か!♡

 

 

進藤先生も

「幸田さんにずいぶん迷惑かけたんだから

これぐらいのんでいいんじゃないの」

と後押ししてくださいます

 

 

「わ…」「わかったよう」

 

 

「本物の小桜蝶子は格が違うんだっていうのを

見せつけてやるよ!」と自信満々の蝶子さん

 

 

3つの作品は文芸誌の大型企画として掲載

 

 

読者の間でも

大規模な予想合戦が繰り広げられます

 

 

この企画は予想以上の盛り上がりで

購読する人が引きも切らない状態に

 

 

「よし‼︎」とまり子さん

 

 

よかった

 

 

大好評だった企画を

1ヶ月延長したいことを

くらはらさんに相談

 

 

くらはらさんも承諾しますが

条件が出されます

 

 

くらはらさんは自身の事務所を

商店街のお店の2階に設けています

 

この商店街が

シャッター街になってしまっている状態

 

くらはらさんから出された条件は

この商店街を盛り上げてほしいというもの

 

 

次から次へと問題が…^^;

 

 

商店街のお話しは意外と続くので

8巻とまとめようと思います

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)