大奥 第十六巻〜第十九巻 よしながふみ | 本に恋して❤

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大奥

第十六巻〜第十九巻(完結)

よしながふみ

 

 

よしながふみさん「大奥」第十六巻〜第十九巻を読みました^ ^

 

第十九巻を読み終わった後

ふ〜っと深いため息が出ました

 

 

素晴らしい漫画でした^_^

 

 

第一巻から第十二巻は電子書籍

 

第十三巻から第十五巻は

紙の本で読みたくて本屋さんで購入

 

本屋さんには第十五巻までしかなかったので

第十六巻から第十九巻は再び電子書籍を購入


 

全19巻ありますが
それでも江戸時代のたった一部
 
大奥を軸に
江戸時代を一気に感じることができました
 
 
 
 
第十六巻
 
 
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和宮さまはある秘密を持って降嫁されました

 

そのことを

徳川家茂(とくがわいえもち)も共有し

近しいものたちしか知らない秘密になりました

 

 

家茂さまが

京から下ってきて心細い思いをしている

和宮さまに寄り添う姿がけなげ

 

かたくなだった

和宮さまの心が

解(ほど)けていく様子が描かれていて

 

読んでいるこちらもほっこり^ ^

 

家茂さま和宮さまの

ほっこり場面と対照的に

帝からの勅書(天皇の命令である詔を書いた文書)を受け

幕府は将軍後継職に

一橋慶喜を迎え入れることになります

 

世は生麦事件(薩摩藩の行列を横切ったイギリス人が切り付けられた事件)が起こったりと

外国と否応なく付き合っていかなくてはいかない状況になっていきます

 

朝廷は攘夷(外国人を追い払って往来をしないこと)をさせるために一橋慶喜を将軍後継職に

任じたのに全く実行しない慶喜に攘夷実行の督促をします

 

 

今や攘夷など実行できないとは言えない慶喜は家茂公を朝廷に上らせ攘夷決行の進捗状況を説明させますと勅使に約束します

 

自分で説明しろよ!ぷんぷん

と読みながら思いますが^^;

 

家茂公は

和宮さまのことを帝にお話ししておきたいと

上洛します

 

 

 

 

 

第十七巻

 

 

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文久三年 徳川家茂は

大名・幕臣三千人を率いて

将軍として229年ぶりに上洛

 

家茂は帝に現状を説明し

攘夷ではなく開国をと話します

 

帝も攘夷は難しいと考えていたようですが

政(まつりごと)を

朝廷に取り返したい強硬派に

言われていたため仕方なく

攘夷の決行を催促していたとのこと

 

帝は引き続き徳川に政を任せたいと話されます

 

家茂公は

和宮さまの秘密を帝に話し、

帝から宸翰(天皇直筆の手紙)を受け取ることができました

 

これで不測の事態が起こっても和宮さまを守ることができます

 

帝に引き留められていた家茂でしたが

上洛してから3ヶ月後にやっと江戸に帰ることができます

 

しかし

政の中心は京になっていると実感した家茂は

再び上洛することになると

和宮さまに話します

 

 

 

 

 

帝も尊皇攘夷を唱える過激な公家たちを煙たく思い始めます

 

帝はこのことを

一橋慶喜ではなく薩摩の島津久光に相談します

 

島津久光は攘夷派と長州藩を一掃できる好機と捉えます

 

長州藩は京都境町御門警護の任を解かれ

尊攘派の公家たちも京から追放

 

京で参与会議(帝の御前で志ある大名と徳川家で政を決めていく方策)が開かれることになります

 

参与会議に参加した慶喜が参加した参与たちに態度を硬化させたことで参与会議は解散

 

恥をかけられた島津久光は慶喜を恨み反幕・倒幕へと傾いていきます

 

 

家茂公も上洛していましたが江戸に戻ります

 

しばらく家茂公も江戸でゆっくりできていましたが長州討伐のため再び京へ上ります

 

行ってほしくないという和宮さまですが

将軍である自分がいかないと皆の士気に関わるといわれ京へ向かわれます

 

 

 

 

 

第十八巻

 

 

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上洛した家茂ですが

幕府軍に長州討伐に加わってくれる

大名がいません

 

心配する帝を励ます家茂

 

 

 

体調が良くない家茂

 

 

 

長州との戦いは苦戦

 

体調が良くない家茂は

勝海舟に幕府が持っている政権を

朝廷に帰すよう言います(大政奉還)

 

朝廷に政権を帰すことによって

長州との戦いから

一旦手を引くことができると考える家茂

 

長州に完全に敗北する前に

大政奉還することによって

次の新しい政権に参加できる力が残っているはずと勝海舟に話します

 

勝海舟も納得します

 

 

 

 

 

徳川家茂の容態が急変

滞在先の大阪城で亡くなります

 

家茂が亡くなったことを理由に

慶喜が勝海舟に長州藩との停戦交渉を依頼

 

命懸けで長州藩との

停戦交渉を行なって帰ってきた勝海舟に

 

慶喜は朝廷から停戦の命を出すことが

決まったと言い放ちます

 

勝海舟は家茂から生前「徳川を頼む」と言われていたためグッと我慢します

 

 

 

 

 

 

家茂公が亡くなったことで

和宮さまは塞ぎ込むことに

 

家茂公について京に上がっていた臣下に

家茂公の最期の様子を聞いて涙する和宮さま

 

読んでいるこちらも泣けてきます

 

徳川慶喜が第十五代将軍に就任

 

慶応二年12月25日孝明天皇崩御

 

新しい帝が今上帝となり王政復古の大号令

(江戸幕府を廃して政権を朝廷に移した政変)を発せられます

 

このことにより徳川は新しい政権に参加することが叶わなくなります

 

 

 

 

 

第十九話

 

 

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未だ自分が将軍であると言って譲らない

徳川慶喜

 

徳川の領地も未だ新政権に移らないことに焦る西郷隆盛は江戸の治安を揺さぶります

 

江戸城の中でも付け火をされてしまいます

 

旧幕府勢力の藩邸に銃弾が打ち込まれるなど

不穏な空気が漂います

 

仕返しが仕返しを呼ぶ悪循環

 

新幕府軍と旧幕府軍の戦闘が始まります

 

勝海舟はまだこのときは

戦況を楽観視していました

 

しかし新幕府軍は秘策を持っていました

 

 

錦の御旗(帝の軍旗)

 

 

錦の御旗を掲げることで旧幕府軍を賊軍という意味づけにしてしまいました

 

それを知った大阪城にいた慶喜は数名の側近を連れて江戸へ舞い戻ってきます

 

勝海舟は慶喜に徳川軍をまとめ、薩摩軍との停戦交渉を任じられます

 

慶喜は天璋院さまや和宮さまに東征を止めさせるようそれぞれの実家に手紙を書いてもらうよう会いにきます

 

しかし東征軍は江戸に迫ってきています

 

勝海舟は江戸で戦をさせないよう西郷隆盛と面談することに

 

勝海舟もなんの策もなく西郷隆盛に会うわけではありません

 

勝海舟の考えを天璋院さまに話す場面が書かれていますが

 

「なるほど」と思わせられる作戦です

 

 

 

 

 

 

 

勝海舟と西郷隆盛の談判の日

 

新政府軍が要求したいろいろなことを話し合う勝海舟と西郷隆盛

 

なかでも西郷隆盛は徳川慶喜を生かしておくことはできないと頑なに言い張ります

 

そこで勝海舟について行ったある人たちが

西郷隆盛と勝海舟が話し合いをしている部屋に割って入ります

 

 

(ここくだりも読んでいてドキドキ♡)

 

 

部屋入ってきた人たちが

西郷隆盛に話したことによって

膠着状態だった話し合いが一気に進展

 

こうして江戸城の無血開城と

江戸への総攻撃が回避されました

 

 

維新後の天璋院さまのお姿も描かれています

ここはホッとできるお話し

 

お話しはここで終わります

 

 

三代 家光公以降

十五代 慶喜公までの200年余り

 

疫病のために女性将軍が生まれ

疫病を克服し

再び男性将軍が生まれるようになった

この長い年月

 

徳川を守ろうと考え、実行し、

太平な世を作ってきた

たくさんの人の思いを

感じることができた素晴らしい漫画でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)