大奥 第九巻〜第十二巻 よしながふみ | 本に恋して❤

本に恋して❤

本が好き! 
自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

大奥

第九巻〜第十二巻

よしながふみ

 

image

 

よしながふみさん「大奥」第九巻〜第十二巻を読みました^ ^

 

おもしろかった〜♡

 

第九巻から第十二巻もハラハラドキドキ

 

第九巻は第八巻の終わりに登場した平賀源内

長崎の出島から江戸に連れ帰ってきた

青沼という若者に疫病の研究をするように頼む田沼意次の願いを実現するために大奥での青沼さんの活躍が描かれています

 

青沼さんを補佐する役を仰せつかった黒木さん

 

青沼さんは大奥の中で蘭学

(蘭学は江戸時代にオランダを通じて日本に入ってきたヨーロッパの学問・文化・技術の総称−Wikipediaより)

を講義するよう言われますが受講生は集まらず^^;

 

最初は黒木さんだけが受講生として青沼さんから蘭学を学んでいましたが

 

御台様(上様の正室)も蘭学を学びたいと申し出したことによって受講生がびっしりに^ ^

 

その間、平賀源内さんが日本中を飛びまわって

疫病の原因を探します

 

国中を巡って「これなのでは!」と仮定しその話を青沼さんに報告します

 

ここでは源内さんの話は一蹴されてしまいますが何かヒント得たような顔になる青沼さん

 

 

 

 

 

第十巻

 

image

 

平賀源内さんのエピソードといえば

 

土用の丑の日にうなぎを食べるという風習を作った人というのが有名ですが

 

第十巻にこのお話が出てきます

 

「大奥」の中の源内さんはとっても魅力的

 

気になることがあればすぐに飛んで行ってしまったり

 

アイデアがポンポン出てくるところや

人の役に立つことが好きなところなどとってもチャーミングな人

 

周りの人からも愛されているキャラクター

 

そんな源内さんが

ある場面で偉い方に思ったことをそのまま喋ったらその偉い方が怒ってしまい

仕返しされ怪我を負わされるとともに

病気を移されてしまいます

 

いつ病気が発症するかわからない病身の身でありながら国中を駆けづり周り疫病を直すために源内さんは奔走します

 

 

そんななか、ついに疫病を治すための治療方法を見つけその方法を試すため青沼さんの元に戻ってきます

 

その方法を青沼さんの弟子に施術してもらい結果を待ちます

 

青沼さんの弟子たちは発症しますが無事回復します

 

弟子たちが回復したことによって治療方法が間違っていないという証明になり大奥の中の若い男子たちのみならず大名の子も施術されるために青沼さんを訪ねてくるようになります

 

しかし副作用もある治療方法です

 

 

身分の高い男子が施術を受け亡くなってしまったことをきっかけに田沼意次も失脚し青沼さんも責任をとることになります

 

青沼さんの弟子たちも大奥を出るように言われます

 

平賀源内さんも発病し亡くなられます

 

 

 

 

 

第十一巻

 

image

 

青沼さんの補佐だった黒木さんと弟子だった伊兵衛さん二人は江戸で養生所を開きます

 

第十一巻は

十一代将軍家斉さまのお話

 

家斉(いえなり)さまは男子

 

青沼さまに施術してもらった身分の高い男子のうちのひとりでした

 

それまで女子が将軍になっていたいたのに

なぜ男子が将軍になったのか

 

青沼さんに施術してもらったので疫病に罹らなくなった家斉さま

 

世継ぎは家斉さまにつくってもらい

実権は母である治済(はるさだ)さまが握るためだったのです

 

この治済さまの怖いことったら

 

「ここまでするのか」というくらい恐ろしい方^^;

 

恐ろしいことをしていることがわかっても将軍である家斉さまでも母親に逆らえません

 

そんな家斉さまですが疫病を根絶したいという思いを実現させるため青沼さまを探します

 

青沼さまが亡くなっていることを知り落胆しますが青沼さまの教え子がいるはずだと教え子を探します

 

 

 

 

 

 

青沼さんの弟子だった黒木さんは大奥を出されて養生所を設けたのち結婚して子どもを授かります

 

生まれてきた子どもは男の子

 

黒木さんは疫病に罹って命を落としてしまうかもしれない我が子のことを守るため

疫病予防の方法を確立するための旅に出たいと奥さんに話します

 

奥さんも泣く泣く黒木さんが旅に出ることを了解します

 

黒木さんが旅に出て5年

 

源内さんが以前訪ねたことがある村に黒木さんがたどり着きます

 

村では疫病に罹ってもすぐに治っているという話を村人に聞き黒木さんは疫病を予防する方法を見つけることができます

 

予防方法は分かりましたがそれを国中の若い男子に接種させるとなると莫大な金額が必要になります

 

黒木さんが悩んでいるところに将軍家斉さまが黒木さんの家を訪ねて来られ疫病根絶のために力を貸してほしいと頼み込まれます

 

 

 

 

 

第十二巻

 

image

 

上様に頼みこまれても死罪になった青沼さまのことなど不満があった黒木さんは簡単に首を縦に振ることはできません

 

上様は上様で問題が山積です

正室との間に生まれた子どもが亡くなったことで正室が病に臥せるようになったり

母親は相変わらず実権を握ったままでやりたい放題

 

それでも疫病根絶を成し遂げなければならないと思う上様

 

 

上様は再度、黒木さんを訪ねます

まずはお金を出させてほしいと黒木さんに願い出て黒木さんも承諾します

 

しかし上様と黒木さんが頻繁に会うのは危険すぎる

 

蘭学者と上様が会っているところを母親に見つかれば何をされるか分かりません

 

そこで上様は

上様と黒木さんが会っても不自然に見えないよう黒木さんを天文方の役職に就けることにします

*天文方…主に暦を作成するために江戸幕府によって設置された天体運行を研究する機関

 

 

母親も天文方に新たに付属局を設けることに反対しませんでした

 

そんななか黒木さんの子ども、清史郎が友だちと遊んで帰る道で別の友だち数人のうちひとりが気分が悪いとうずくまっている所に出会します

 

友だちは疫病に罹っていました

友だちをひとりにしておけなかった清史郎は大人が来るまで友だちの背中をさすっていました

 

疫病に罹ったかもしれません

 

そんなとき黒木さんが放った隠密が種痘を見つけ2日後に到着すると文が届きます

 

種痘が届くのが早いか清史郎が発病するのが早いのかドキドキ

 

清史郎は運良く発病する前に種痘を接種することができました

 

清史郎の体から採った種痘が若い男子に受け継がれていき疫病の免疫を獲得することができるようになりました

 

上様はこのことを受け全国の若い男子に接種をするよう徹底させます

 

第十二巻の終わりにはペリーが浦賀に来たというお話で終わります

 

第十三巻からは幕末へ

ますます目が離せなくなってきました^ ^

 

 

 

 

NHKで放送中の大奥も見ました

ステキでした♡

日本語がとっても美しい

 

 

次の八代将軍吉宗・水野祐之進編(9)も見てみようと思います

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)