お客さんに商品を届けるために、自転車で行ったりします。車だといつ駐車違反を切られるか分からないし、駐車代ももったいないですから…。
自転車で30分近くかかるお客さんもいます。行く前は、「ちょっと面倒だな~」と思うのですが行ってしまうと意外と楽しいんです。
走っているとなぜか昔を思い出す。なぜだか分からないのですが…。車ではそうはなりません。
もちろん、辛い思い出だってあるんですけど、それも含めていとおしく感じてしまいます。帰ってくるといつも「自転車で行ってよかったな~」と思います。
おもちゃ屋さんに人が並んでいました。今、おもちゃ屋さんが残っているだけでも珍しいのにこの日は30人位並んでいるのでびっくりしました。買う訳でもないのにどんなおもちゃが売っているのか、覗いてみたくなってしまいます。
帰り道、1本違う道で帰ったら、古い1件屋のお店が出てきました。ふと、懐かしさを感じたので、なぜかな~と考えました。たぶん昔よく行ったプラモデル屋さんの雰囲気だったのです。
前まで行ってみると中はがらんどうでした。何のお店かは分からないのですが、閉店されたようです。残念ですがどんどん昔のお店がなくなってしまいます。
1件屋のお店がなくなって、ほとんどがスーパーやコンビニ、100円ショップ、ドラッグストアなどにっ変わってしまいました。
新しいお店、それはそれで良い点もたくさんあります。
・ お客に親切になった
・ 価格が安くおさえられている
・ 商品をさがしやすい
・ 日曜日でも買える
・ 遅くまでやっていて助かる
だけど何かつまらなくないですか?わくわくしないですよね。
皆同じだからかな。
コンビニのような今のお店は、買う方にとっても売る方にとっても効率をとことん追求しています。必要な物を買いに行くには持ってこいです。
子供のころの話になりますが、
友達に誘われてある小さな駄菓子屋に行きました。お店も小さいし、狭いので学校が終わった時間には、商品を見るのも大変です。
やっと奥に入って何があるのか探していると、並んでいる商品の下から何と、鉄人28号の薄めんが出てきました。(薄めんとは薄いメンコのことです。今の人はメンコも知らないかもしれませんが)
何年そこに眠っていたのか…。しかし、下に完全に隠れていたので折れ目一つないシートでぴかぴかでした。全部買いたかったのですが、お金をあまり持っていませんでした。そこで一緒に行った友達に残りを買わせてしまいました。
あるはずのない商品が出てきた、あの時の感動は今でも忘れません。
今は便利かもしれませんがどこに行っても同じ商品がならんでいます。昔のお店は何が置いてあるか分からなかった。だからわくわくしたように感じます。小さいお店でもそれぞれ皆違うんです。
「効率とは違いを無くすこと」とある先生が言っていました。
最近その意味が分ってきました。あまり効率ばかり重視しないお店。これからはそのようなお店に期待したいですね。
あまり儲からないでしょうけど…。