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体内から気を逃さない方法

 生命力を盛んにし、健康でいられて長生きができるためには、身体内の気のエネルギーを多く蓄える必要があります。普段から気のエネルギーの存在を自覚し、身体内の気のエネルギーを漏らさず、蓄えることは、あなたの人生そのものも良い状態に保つことに繋がります。

 もし、あなたの身体内の気のエネルギーが漏れ、減少した場合は、あなたの運そのものを悪くし、様々な点で良くないことが起こりやすくなります。或いは、身体内の各器官の働きも弱め、病気になることも考えられます。更には、生命活動自体にも影響を及ぼすこともあります。

 だから、日常生活に於いて、あなたは身体内に気のエネルギーを蓄えることを心掛ける必要が出てきます。また、「気が滅入る」の言葉は、本来は心身内から気のエネrぷぎーが減少する、放出するの意味がある様に、精神的な問題で気を減らすことのない様に努めることも必要です。

 ところで、人生の中では色々なことが起こります。しかし、あなたの習慣的な思考パターンがどうであるか、プラスかマイナスによって、身体内の気の保有量を減らすか減らさないかが決まります。

 ここでは、身体的な部分にスポットを当てて、気を減らさないための方法を記載しておきます。

 人体には、大まかに見ると、九つの大きな穴があります。その中で重要な所は、まず、です。口は呼吸により、必要な酸素を吸い、不要な二酸化炭素を吐きだします。また、身体上で必要な食物をとる作業を行う箇所です。気功的な観点からすると、呼吸も食事をとることも、どちらも気を身体内に取り込み蓄えるための生命活動です。

 しかし、口は話しをする箇所でもあります。人は話し過ぎると身体内の多くの気のエネルギーを放出し、呼吸に於いても、適切な呼吸(口呼吸ではなく、鼻呼吸)を行わないなら ば、気をどんどん放出することにもなります。必要な時以外は、口は閉じておくことが望ましいと言えます。

 次に、口に匹敵する人体上の器官は肛門です。加齢等により肛門括約筋の締りが悪くなってくると、身体内の気のエネルギーを大幅に放出することになります。

 では、どうすれ ば、身体内の気のエネルギーを減らすことを防げるかを説明します。私は、下腹部の前後運動肛門括約筋の上下運動(括約筋を締め上げる運動)を提唱しています。

 下腹部の前後運動では、腹脳(丹田)に気のエネルギーを発生させる役目があります。そして、肛門括約筋の上下運動では、身体内から気のエネルギーを漏らさず留めます。そして更には、気のエネルギーを経絡に沿って、身体内のより上位の器官に送り込む役目があるからです。

 通常の肛門括約筋の運動は、呼吸を連動させずに、締め上げと緩めることを繰り返し行いますが、ここでは、呼吸を連動させて行う方法を紹介します。

 気のエネルギーを漏らさない為の、肛門括約筋の上下運動の具体的方法

 体勢は問いませんが、身体の全身の力を抜いて行います。

 鼻から息を吸いながら肛門括約筋を締め上げ、息を吐きながら肛門括約筋を緩めます。何度も繰り返し行って下さい。

 今度は逆に、鼻から息を吸いながら下腹部を背中にくっつく程度までひっこめると同時に、肛門括約筋を強く締め上げます。息をゆっくりと吐きながら肛門括約筋を緩めていきます。これも何度も繰り返し行って下さい。

 肛門括約筋を締めながら歩くことを意識的に行いましょう。

 以上の実践により、あなたの身体内の気のエネルギーを無駄に放出することなく、更には多くの気のエネルギーを蓄えることに成功するでしょう。

 

※この運動は、通常の肛門括約筋の上下運動は別のものです。混同されないようにして下さいね。 (出典)
 

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