私は以前の記事「呼吸を連動して行う肛門括約筋の運動」で以下の様に書きました。
「人体には、大まかに見ると、九つの大きな穴があります。その中で重要な所は、まず、口です。口は呼吸により、必要な酸素を吸い、不要な二酸化炭素を吐きだします。また、身体上で必要な食物をとる作業を行う箇所です。気功的な観点からすると、呼吸も食事をとることも、どちらも気を身体内に取り込み蓄えるための生命活動です。」
「しかし、口は話しをする箇所でもあります。人は話し過ぎると身体内の多くの気のエネルギーを放出し、呼吸に於いても、適切な呼吸を行わない(口呼吸)ならば、気をどんどん放出することにもなります。必要な時以外は、口は閉じておくことが望ましいと言えます。」
普段、私たちの中でかなり多くの人が口呼吸を行っております。上記のように、人は話をすることで口呼吸が習慣化してしまっています。つまり、口を通して話をしている間に気を放出し、口呼吸をする間に更に気を放出することを繰り返しています。
また、人は心理状態により様々な呼吸の形を取ります。特に、マイナスの心理の時、不安、悲しみ、苦しみ、悩みなどのある心理状態では、浅く・短い口呼吸をしていることが多いと言えます。この様な呼吸は、本来心身内にある気をマイナスに変えてしまいます。更に、蓄えている気を外に大量に放出してしまうことになります。
口呼吸の習慣は、乾燥した空気が肺や気管の損傷を起こす可能性を高めます。また、口内が乾燥すると、ばい菌・細菌もブロックされることなく素通りになり、唾液が持つ殺菌・消毒機能、及び免疫機能が十分に働かなくなります。それだけでなく、虫歯、歯周病や口臭の原因にもなります。
口呼吸は一害あって一利もありません。それだけでなく、それが習慣になれば、心身内の気をどんどん放出していくのですから、不健康になるだけでなく、運気が悪くなっても仕方がありません。特に注意しないといけないのは、睡眠中です。起床時にのどがカラカラであったり、口臭が強かったりする場合は、間違いなく虫歯菌・歯周病菌などの菌が繁殖しています。
逆に、鼻呼吸をしている方は、咽頭内の扁桃リンパ組織を通して、ばい菌・細菌などを除去・ブロックしてくれ、肺や体内に入ることを防いでくれます。また、鼻呼吸は乾燥した空気に湿度を与えてくれます。鼻呼吸の習慣は、肺や気管を守る習慣にもなり、風邪予防だけでなく、肺疾患やアレルギーの原因も少なくします。
心当たりのある方は、これから鼻呼吸の習慣づけをしましょう!多くのメリットがあります。
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(出典)