現在、投信市場では、全世界株式インデックスである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動するインデックスファンドに人気が集中していますが、全世界の株式に幅広く投資すれば、当然、成長力の衰えた企業などもポートフォリオに入ってきます。世界経済全体の成長に投資するという考えは、いわゆる「コア・サテライト戦略」のコアの投資として重要ですが、サテライトの部分で、強烈な成長が期待される「AI」に関連する企業に投資するというようなETFも併せて持っていただくことで、投資に楽しみや豊かさが増えるのではないでしょうか。

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だそうですが

全世界株式に入ってくる「成長力の衰えた企業など」には、当然、その成長力に見合った株価が全世界の株式トレーダーによって「その価格ならお買い得、その価格なら売ってしまうべき」という価格バランスによって取引が成立してますし、「強烈な成長が期待される「AI」に関連する企業」にだって、当然、その成長力に見合った株価が全世界の株式トレーダーによって「その価格ならお買い得、その価格なら売ってしまうべき」という価格バランスによって取引が成立しています

何が言いたいかというと、強烈な成長が期待される企業に投資しても、儲かるかは別問題なので『「コア・サテライト戦略」で投資に楽しみや豊かさが増える』なんてのは「インデックスファンドに勝てるアクティブファンドを事前に選ぶ方法は無いし、アクティブファンドの平均は必然的にインデックスファンドに負ける」という投信業界にとって不都合な事実が発覚した際(米国バンガード社によって1976年に個人向けインデックス投信が販売されて以降)に、投信業界がお得意様の年金機関に対してついたビジネストーク(嘘)であって、金融機関が高い手数料を取りたいということの他には、何の意味もないということです

年金機関の担当者が運用のド素人で、販売のプロである金融機関に丸め込まれて「コア・サテライト戦略」でサテライトに高い手数料を払ってるからといって、我々までが非効率な「コア・サテライト戦略」に付き合う必要はないと思います

「1999年春にインターネット企業23銘柄に投資するより、同時期の米国市場インデックスに投資したほうが儲かった」という事実はAI投資でも注意すべきだと思いますし

 

 


過去30年、20年、10年、新興国の成長率が世界株より高かったとしても、投資して儲かったのは成長率の低い国家を含む世界株でした