生活者に身近な預金金利も上がり始めた。主要行の普通預金金利は0.001%から0.02%になった。家計金融資産2141兆円のうち約650兆円を占める、普通預金など流動性の高い預金の利息収入だけで年1200億円増える計算だ。
デフレ時代、家計は富を失った。1990年代初頭に年39兆円あった利子収入は、2022年には約6兆円とおよそ8割減った。これが反転すれば、国内総生産(GDP)の過半を占める個人消費の押し上げ効果も期待できる。
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だそうですが
はて「デフレ時代、家計は富を失った」そうですが、比較している「インフレ時代、家計は富を得ていた」んでしょうか?
1991年の普通預金金利は1.5%でしたが
1990年代初頭の1991年はインフレ率が3.27%あったので、差し引き-1.7%です
当時の家計資産は1000兆円程度だったので
当時も50%が現金・預金として、500兆円を普通預金に預けていたとしたら、実質利子収入は-8.5兆円でした
インフレ時代とデフレ時代の名目利子収入を比較しても意味がないし、利子はお金のレンタル料金で、それはインフレによる目減りを補償するもの(デフレなら目減りがないので補償が不要)なので、デフレだろうが、インフレだろうが、低金利国だろうが、高金利国だろうが、いつでも、どこでも「金利で富を得る」のは無理だと思います(;'∀')
「富を得る」には「誰かに価値(労働、商品、サービス)を提供する」(人的資本)「資本を価格変動リスクに晒す」(金融資本)「人間関係を換金する」(社会資本)しかありませんが、価格変動リスクを取らない預金利息に金融資本を晒したところで安定した富を得られるはずがありません