T1STORY in北京の成功おめでとう~^^
またそれはそれで語るとして、週末の私のトンネタのトップは、やっぱりアルバムです!
2011年TONE、2013年TIME、2014年TREE、そして2014年年末WITH。
2人で始めた東方神起2幕、ここまで来たーーー!って感じる、スケール感のあるアルバムでしたね!
TONEもいいと思ったし、TIMEはやや迷走しつつも、意欲作韓国6集風に、ダブステップを意識した音やリズムをつめたアルバム、TREEはエレクトロ・ダンスポップス中心の、クールでノリのいい曲。そしてその対極にあるような、生音だけを重ねて繊細に作った「I love you」のような、バラードとの対比が印象的だったアルバム。
そしてWITH。基本コンセプトはTIME同様、韓国7集で、これまでKPOPそのものともいえる打ち込みメインのダンスポップスから、ビッグバンドを起用して金管の音をアクセントに置いた、70年代ソウルミュージック風のダンスチューンへと、大きく方向転換して見せた。
7集のコンセプトについて、日本で生バンドをいれてライブをしてまわった経験から、打ち込みとは違う生音を活かした楽曲作りに惹かれていたことを話していた2人。
日本での経験が韓国のアルバムのインスピレーションにつながり、韓国アルバムで作られた音が、今度は日本の制作チームによって、再び調理されなおすと、こんな風になるーーーそれが”WITH”なんじゃないだろうか。
7集の世界観と似ているけど、また違った印象を持っている日本アルバムWITH。
ファンなら、7集と地続きの関係にあることをイメージして聴きながら、韓国アルバムにはない魅力を味わうこともできる一枚って感じ。
そしてこのアルバムは、2人の東方神起が、その再始動の時からずっと持ち続けているイメージを、より印象づけるパワーに満ちている。
それは、一度は終わると思ったものを再び世に出そうとする情熱。
時勢おくれ、旬はおわった、全ては無に帰した。既にゲームオーバー。
勝手な世論に向けて、全ての答えをライブにこめてきた闘争する二つの魂。
穏やかな眠りをうちやぶり、激しく光に満ちた世界へとともに進もうとかきたてる、メッセージ。
”We are TVXQ dangerous”
私が訳すなら、それはちょっと意訳になるけど、こんな問いかけなんだ。
---・・・・・ちょっと僕達危険だけど、それでもイイ?---
1 Refuse to lose
トランペット、サックス、トロンボーン、金管の力強いフレーズとともに繰り返される"Are you ready?I’m all ready”というリズム。
準備はいいかい?準備はいいかい?とたたみかけるように 、追い立てるように聴き手を強引にアルバムの世界へと誘うイントロダクション。
まずタイトルからして挑発的なんだけど、呪文のようにラップで繰り返される歌詞もなかなか挑発的なんだよね。
”Born to be red king 起きる太陽神 その名は We are TVXQ dangerous
この世界に風神雷神撒き散らす get up”
”双頭のEagle ふたつの声にひとつのsoul”
”東方神起”の洗練された攻撃性、うぬぼれと紙一重の野心、上品で育ちの良さそうな貴公子風は、”仮面”のひとつに過ぎないと言わんばかりの、マッチョな一面が伺える、挑発的なイントロダクション。
聴いているだけで、これがどんなパフォーマンスと組み合わさって披露されるのか、ものすごくドキドキした一曲でした。行進風の動きとか、ちょっとミリタリズムっていうか、強い動きと相性が良さそう。
2 Spinning
WITHアルバムリード曲的な位置づけ。PVではマーチングバンドとのコラボが印象的だったけど、音としても面白くて、クセになる中毒性を持っているよね、まさにSpinning。
一番印象を強いのはもちろん金管楽器でくりかえされる、マーチング的なフレーズ。そこに組み合わされるエイベックス風の打ち込みサウンド。
本来真逆なものが調和している所が快感で、忍び寄るようにおとなしいAメロから、サビに向けて爆発するかのように盛り上がっていく。
チャンミンの金属的なハイトーンがものすごくこの曲の、人工的なようで、レトロな雰囲気に合っている。
それと短いブリッジ部分の抜け感がバランスいいよね。Girl 唇も腰つきも~のあたりの、ふっと音が軽くなる感じ、この辺りの緩急にセンスを感じた1曲で、パフォーマンスやPVの世界観ともに、すごく派手であでやかな曲だと思います。
3 Belieave in U
作詞作曲アレンジ全て井上慎二郎氏~。そして、ピアノも井上慎二郎氏~。
個人的に・・・なんとなくだけど、井上さんってものすごく器用な楽曲づくりをする人じゃないか、というイメージがあって、
メロディラインから作ることもあれば、ギターとか楽器の音やフレーズを使いたくて、後からメロディやリズムをのせる方式でも作ってそうだし、リズムや言葉の響きみたいなものを最初に考えて作ることもありそうだな、という感じがするんだよね。
彼の作詞作曲、アレンジ参加曲はramuji時代から考えると数えきれない程あるけど、そこに統一した匂いって実はあまり強くない。いろんな曲があるんだよね。
わかりやすくて馴染みやすいJPOP的なメロディが、基本的には得意な人だと思うんだけど、その分、東方神起に”強さ”やアクティブなノリを求めている人からは、評価が低い。そんな印象。
でもこのBelieave in Uは、色んなバランスがいい曲なんじゃないかな。
聴いていて思うのは、この曲は、ロンドなんだよね。
Aメロのバックでリズムを刻む3連譜からは、くるくると回る陶器の人形たち、遊園地の回るコーヒーカップ、いろいろな”回るもの”が想像される。それがサビに向けて大きく更に、自分の周りを回っていく感じ。
自分を中心にしていつまでもいつまでも回る世界は、たったひとつのメッセージを伝え続ける。それが「僕は君を信じているんだ」っていう明るい、優しいメッセージ。
回る世界にはゴールがない。それは永遠をイメージさせる動きなんだよね。
くるくると回る音の世界とともに、曲は、聴き手にむかって絶え間なく「人生のドアを叩くんだ」って励ましている。
そこが、泣きそうになる(笑)曲だね。
4 SURISURI (Spellbound)
韓国7集のカムバック後続曲、SURISURI、日本語Ver。
太いベースラインが男っぽく色っぽく感じられる楽曲だけど、韻の踏み方は韓国語曲の方が上かなあ。
サビがややおとなしめながら、単調にならないのは、”surisuri ma suri su suri saba”というフレーズが効いているから。
TREEで披露もされているけど、女性ダンサーとのからみが印象的なパフォーマンスで、ダンスと合わさるとよりこの曲の魅力がわかる気がするね!
5 Time works wonders
大人っぽいソウルバラード。
今までの東方神起のバラードとは全然違って、正直シングルで聞いた時にはそこまでピンときた楽曲ではなかったんだけどね^^;
失恋の悲しみと、「君」への思いを歌った曲にありがちな、”泣かせる感じ”、そういうものはなくて、come on come on come on で盛り上がったメロディも、次の na na na Time works wondersですとんと落とされる。
このハズし方が大人っぽさなのかもしれない。
そうやって1番2番と繰り返した後の、曲後半に向けての盛り方がじわじわきます。そして、最後のNa na na Time works wonders が一番の”サビ”というか、一番印象に残るフレーズに仕上げられている。
この変化がいいし、Time works wondersという歌詞を最大限活かしたつくりだなって思います。
6 DIRT
初聴きから、最初のギターのかっこよさにやられた(笑)もうまっさきにコンちゃんが、あの無表情っぽい顔でうつむきながら弾いている姿が目に浮かんだけど、実際のCD録音から近田さん。おお~。
ギターとノイズの組合せ、力強いベース。TOHOバンドがあるからこそできるクールなサウンド!
ギターとヴォーカルが掛け合うように歌う姿がイメージできる、バンド風の演出で聴きたい一曲。
チャンミンのラップがB.U.Tの時よりも、こなれた感じになっていて(笑)新鮮です。
すごくマッチョな男らしさを前面に出した曲で、ジャケットで言えばまさにAタイプ
赤ずきんちゃんを食べようとする狼も写ってるしね^^
7 I just can't quit myself
60-70年代ソウルディスコって感じの1曲で、これも今までの東方神起にないノリだよね。
これは二人の歌い方の違いが、ものすごく堪能できる一曲。
1番のユノ歌いだし、Bメロがチャンミン、2番がチャンミン、Bメロがユノ。
最初の歌い方をベースに、2番でちょっとアレンジが加えられていて、what should I do?とか恋のアレンジとか、ちょっと変化球が折りこまれちゃう。
Bメロも、たたきこむように歌っていたチャンミンとはまた変えて、ユノの高音での「飛び込んで行け」「乗り込んで行け」となめらかに歌われる感じが、いい。
特に細かいけど(笑)「乗り込んで行け」のユノの歌い方。この辺りの高音は、よく鼻に抜けちゃう歌い方していたけど、なめらかに繋いでる。
それから I just can't quit my selfの「self」の部分が低くなるんだけど、一曲の中で、優しい感じに歌ったり、男っぽく少しうなりをいれるように歌ったり、小刻みに変化させて歌ってるんだよね。
これが、2人の声の色んな表情を見られるようで楽しい!
ノリのいい曲だけど、彼ら自身が歌いながら、声でも踊っている感じがする。繰り返される I just can't my selfの変化を楽しみながら、聴きたい一曲です。
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長くなるので、8曲目以降は後編へ(笑)。思ったことをただ書いているだけだけど、「私はこう感じたよ」ということがあったら、教えて下さいね!コメント欄でおしゃべりしましょう^^
おまけT1STORYのユノとチャンミン♡