「第147回全英オープン(7月19日~22日)カーヌスティー」 | HONDAのブログ

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カーヌスティ・ゴルフリンクス(スコットランド)
エジンバラの東北 聖地セントアンドリュースと湾をはさんで
対面にある 。全長7402ヤード、パー71。距離がたっぷりある

うえ、フェアウェーは狭く、厄介なポットバンカーが随所に待ち

受ける。 同コースは1975年 Tワトソンが優勝してから 1999年

         2007年と開催され 通算 今回で 8回目の開催となる。
これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた全英オープン。その

”偉大な戦い”においては、「勝者」ばかりではなく、ときに「敗者」

のほうがクローズアップされ、その名を歴史に残すことがある。
 カーヌスティを舞台にして行なわれた1999年大会は、まさに

その象徴といえる。当時の激闘は「カーヌスティの悲劇」と呼ばれ、

そこで敗れたジャン・バン・デ・ベルデ(フランス)の名は世界中

に知れわたり、今なお語り継がれている。

(主人公 バンデ・ベルデ)
最終18番は、487ヤードのパー4。フェアウェーの落下時点には

S字のバリーバーン(小川)が横切って、グリーン手前にもそれ

が続いており、選手にとっては非常にプレッシャーのかかるホール

だ。最終18番 ダブルボギーでも優勝というバン・デ・ベルデ

はドライバーを握って果敢に攻めた。

(悲劇の舞台 18番ホール)
 ボールは右に出るとバリーバーンに向かっていったが、手前の

ラフでなんとか止まった。このとき、バン・デ・ベルデのキャデ

ィーは「これで勝った」と確信したという。
 しかしこのあとのことについて、同キャディーは「まるでホラ

ー映画を見ているような”悪夢”だった」と、のちに回顧している。
 問題は、セカンドショットだった。セオリーならグリーン手前、

それもバリーバーンの手前のフェアウェーに刻むところだが、

バン・デ・ベルデは2番アイアンでグリーンを狙った。
 これが、右のスタンドに当たり、さらにバリーバーンの縁石に

大きく跳ねて50ヤードほど戻され、膝丈もある深いラフへ。続いて、

そのラフからの第3打が大きくショートしてバリーバーンへと吸

い込まれてしまった。バン・デ・ベルデは後方のラフにドロップ。

その第5打はグリーンサイドのバンカーに入ったが、2mのパット

を沈めてトータル「7」のトリプルボギーとした。

かろうじてプレーオフ進出となったが、最後のパットを決めたとき

に見せたガッツポーズは、なんとも痛々しかった。
結局 プレーオフで地元の Pローリーに敗れて優勝はならなか

った。ただ、多くの人々の記憶に刻まれたのは、優勝したローリー

よりも、敗れたバン・デ・ベルデのほうだったことは間違いない。
カーヌスティで行なわれた全英オープンの、2007年大会では、

メジャー初勝利を目前にしたセルヒオ・ガルシア(スペイン)が

72ホール目のパーパットを決められず、パドレイグ・ハリントン

(アイルランド)とのプレーオフに敗れた。

10年ぶりの カーヌスティで行われる 全英オープン 

今回もまた 何かがおきそうである。