キンサシャの奇跡から42年 | HONDAのブログ

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モハメド・アリVSジョージ・フォアマン

1974年10月30日。ザーイル共和国(現在のコンゴ民主共和国)の

キンシャサで世界ヘビー級タイトルマッチが行われました。

日本でも 衛星生放送されました 私は学生で 新設された図書館の

TVで見ていました(なぜか TVは古くて 白黒やった覚えがあります) 

この年の 7,8、9月と 今でいうならホームステイを イギリスにして

いました。 9月になると ロンドンの映画館の前に「アリ VS フォアマン」

のどでかい看板があちこちで見ました。クローズドサーキットという有料

劇場放送の宣伝だと教えられました。(へー 有料で劇場で見るんや と

当時は不思議に思うてました)

そういう 経緯もあったので 日本に帰り TV中継があるということで

授業をさぼって 一番前でみていた記憶があります。

 

当時のジョージ・フォアマンは無敵の強打者で、アリはどんな戦いをする

のだろう、「フォアマンこの怪物に勝てるボのだろうか」

と思うほど強かった印象があります。 

アリはジョー・フレイジャーやケン・ノートンとたかっており、

特にケン・ノートンとは3度戦っていますが、いつも僅差の判定で

2勝1敗ですが、すべてノートンが(私の判定では)すべて勝っていたように

思います。 

フォアマンはこのフレージャーから2ラウンドKOでタイトルを奪い、

ノートンも圧倒的なKO勝ち(特に ノートンがおびえているように見える

ほど)すさまじいKO勝ちでした

まるで像が蟻を踏み潰すような試合でした。

 

当然のごとく当時の試合の予想はフォアマンの郵政。何回で倒すかだけが

試合の焦点で、誰もアリの勝利を予想するものはいませんでした。

 

ところがボクシングというものはやってみないとわからない。

 

ゴングが鳴ると同時にフォアマンの猛攻が始まり、いきなりアリは

ロープにつまり劣勢をとなります 

この展開は7ラウンドまで続きました。ボディはしたたか打たれ、

アリはほとんど手を出さなかった。

しかし、5回を過ぎるころからフォアマンのスピードが徐々に落ち

ていき、7ラウンドあたりでは明らかにアップアップしてきた。

 

そして迎えた8ラウンド。フォアマンの疲れを待っていたアリは、

わずかの隙をついてこ反撃し パンチがヒット 

フォアマンは、スローモーションを見るように、マットに倒れて

いきました。それは 一瞬の出来事でした。

 

特に強いパンチには見えなかったので、「立ってくるだろう」

と思っていましたが、フォアマンはそのまま カウントアウト

されてしまった。

あの フォアマンが倒れたのは衝撃でしたし、アリのボクシング

は芸術的でした。

 

この後 アリと再戦するだろうと思われたフォアマンは結局

アリとの 対戦することなく引退してしまった

 

 

アリの タイトル奪還後の 戦歴

①■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1975/05/16 ○11RTKO ロン・ライル()

 

②■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1975/06/30 ○15R判定 3-0(73-6772-6573-65) 

ジョー・バグナー(ハンガリー)

 

③■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(マニラのスリラー)

1975/10/01 ○14R棄権 ジョー・フレージャー()

 

④■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1976/02/20 ○5RKO ジャン・ピエール・クープマン(ベルギー)

 

⑤■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1976/04/30 ○15R判定 3-0(72-6570-6871-64) 

ジミー・ヤング()

 

⑥■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1976/05/24 ○5RTKO リチャード・ダン()

 

*エキビシシオン(格闘技戦)

1976/06/26  △プロレスラー  A・猪木(日本)

 

⑦■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1976/09/28 ○15R判定 3-0(8-78-78-6) 

ケン・ノートン()

 

⑧■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1977/05/16 ○15R判定 3-0(71-6572-6472-64) 

アルフレド・エバンヘリスタ(ウルグアイ)

 

⑨■WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

1977/09/29 ○15R判定 3-0(9-69-69-5) 

アーニー・シェーバース()

 

WBA/WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(タイトル失う)

1978/02/15 ●15R判定 1-2(140-145141-144143-142)

 レオン・スピンクス()

 

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ(タイトル奪回)

1978/09/15 ○15R判定 3-0(10-410-411-4) 

レオン・スピンクス()

 

その後 1回目の引退宣言

 

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(カムバック第1戦)

1980/10/02 ●10R棄権 ラリー・ホームズ()

WBC世界ヘビー級王座獲得失敗

 

ヘビー級マッチ(カムバック第2戦) 

1981/12/11 ●10R判定 0-3(94-9794-9994-99) 

トレバー・バービック(カナダ)

 

その後 2回目の引退宣言

 

 

最後の2試合が余計だった 

1980年にカムバックして、ラリー・ホームズの持つWBC世界

ヘビー級タイトルに挑戦しましたが、まったくいいところなく

11ラウンドTKO負け。かつてのアリを知るものにはしのびない

試合でした

 

翌年の1981年12月にトレバー・バービックとも対戦しています。

判定負けでした。

もう無理だと 自分でもきずいたはずです

 

モハメド・アリほどの 強いボクサーはいても アリほどの偉大な

ボクサーは現れないのではなかろうか。