モハメドアリ と フレッドブラッシー | HONDAのブログ

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先週の金曜に CS フジTV NEXT で かつての BOXING

世界ヘビー級チャンピオン M・アリの特集を 延々と10時間

見ていて 「おや」と思ったのは M・アリが 最初にチャンピオン

になった 1964年2月 Sリストン戦での 試合後のインタビュー

インタビュアーを全く無視して「俺はもっとも偉大だ」を連呼した

とき ある試合後のインタビューがだぶった。

それは この2年前の 1962年 3月 ロサンゼルスで 力道山

が 時のWWA世界チャンプの フレッド・ブラッシーを破って

タイトル移動したときに ブラッシーが試合後のインタビューを受ける

(勝った力道山ではなく 負けたブラッシーがインタビューを受ける

 というのも まことにプロレス的)

そのときの ブラッシー も インタビュアーを全く無視し、

「こんなインチキ試合は 親友の大統領ケネデーに訴えて無効にしてやる」

とか「ブラッシーこそ 偉大なチャンピオンだ」と何度も連呼していた。

その15年後 M・アリが A猪木と 「格闘技世界一決定戦」という

ふれこみの 出稼ぎマッチに 日本にきたとき 「あの F・ブラッシーを

マスコミ対応の マネージャーとして つれてきたときに M・アリと

ブラッシーの 接点がやっと見えた」思いであった。

アリは 本名のカシアス・クレイとして 1960年ローマオリンピックで

金メダルをとり 颯爽とプロに転向した 連戦連勝を重ねるが いまいち

注目度は浴びなかった 1961年に ブラッシーは 赤毛を金髪に染め

「かみつき」という ショッキングな 必殺技を 開発?し 突如 ロサンゼルス

マットに登場し 正統派チャンプの E・カーペンティアをほふって ロス

の WWAチャンピオンになり 「俺こそ偉大 さからうやつは母親だてかみ殺す」

と TV画面に向かい 絶叫し 一躍 スター(嫌われ者の)になった。

この TVを見ていた M・アリは 本能的に「これだ」と思ったそうである。

1962年やっとめぐってきた M・アリの出世試合 元世界チャンプの 

アーチ・ムーアとの 戦いを前に「俺こそ偉大」「蝶のように舞い蜂のように刺す」

「予告KOラウンドは 4R」等の ホラをふきまくり 本当に 4R KOで 

A・ムーアに勝ってしまう。白人からの嫌われ者人気を 背景に 人気をあおり 

当時 熊でも倒す と 恐れられた BOXING世界ヘビー級チャンプの 

S・リストンに1964年の2月に 挑戦し 圧倒的不利の予想をくつがえして 

M・アリが勝利し 冒頭の インタビューとなる。

アリの 傍若無人の 言動は 実は「ブラッシー(アリは 最後まで ブラッシーの

ことを ゴージャス・ジョージと思っていたという)を参考に していた」tおいうこと。

ベトナム戦争徴兵拒否による 約4年のブランクの前までは アリは 「嫌われ者」

であり 白人ファンからは「アリが負けるのを見たい」「もし負けたら何というのだろう」

人気 であった。 のが ベトナム戦争の世論とともに BOXINGを超えたヒーロー

となり カムバック後の 1974年 アフリカでの J・フォアマン戦では 世紀のヒーロー

が 怪物 フォアマンに 奇跡をおこして勝利するという アメリカ人が喜ぶ 

ヒーローストーリーを 現実のものとしてしまい カリスマになってしまった。

1975年6月「マニラのスリラ」と呼ばれた 永遠のライバル スモーキングJフレージャー

との 第三戦は まさに 「死闘」 両社ともに 14R終了時点で 「これ以上はやれない」

となったものの 先にレフリィー に 告げたのが フレージャー陣営だったため

アリの 14R TKO勝ちとなった。このときの 試合直後インタビューでは 「引退」を

示唆するような発言を していた(いつもの 俺は偉大 は出なかった)

この試合の あと 東京に立ち寄ったことにより A・猪木との 対戦という方向に

向かってしまった。(アリは 猪木あたりと お遊びマッチをやて 引退 、もう

命を削るような戦いは嫌だったのかもしれない)

しかし 金のなる木 の アリは 取り巻きによって あと 5年 (1981年)まで

現役を続けることになってしまう。 

猪木との お遊びマッチで 引退していたら 今悩まされている「パーキンソン病」

にも かからなかったのではないか?


真剣勝負の 世界最強の男の プロパガンダトークは 実は ショーマンレスラーの

第一人者 ブラッシー を まねていたというのは 皮肉な話。


ブラッシーの名誉のために付け加えると 彼は「ショウマンレスラー」だったが

力道山が 5分ほど 「セメントでやろうぜ」と言ったら あやうく パンチ攻撃でKO

されそうになった というほど(実は ゴールデングローブのアマチアチャンプにも

なっている) 本気でやれば ストロング なレスラーだった。


アリのように強いボクサーは出るだろうが、アリのような偉大なボクサーは出ないだろう