【本棚】新世界より | 手上のコイン Blog

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新世界より (講談社ノベルス キJ-) (講談社ノベルズ)/貴志 祐介
¥1,995
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貴志祐介さんの本は初読み(のくせにこんな分厚いのを選ぶなよ。笑)

新書では950頁前後?

まあ、かなり長編ですが、本の重さが腕に堪えるだけで、中身はサクサクと進む。


サイコキネシスが使えるように進化した、人類の辿った罪深き歴史。

それを背景にした特殊な世界に生まれ出でた主人公と仲間たち。

完全にフィクションであるし、よくありがちな世紀末を迎えた後の世界のような内容ではあるけれど、

細部までもしっかり設定されて描かれているので、読み応えもありました。


タイトルや表紙から、もう少しモロにSFちっくな内容を想像したんだけれど、

どちらかというと、血生臭いファンタジーといった印象。

ちょっと暗部にばかり光を当てているように感じたが、それでも暗澹とするだけでは終わらずに、

少し読み終わるのが惜しかった。


特にお薦め!とかは言いませんが。

でも。

面白いよ(笑)