【観劇記録】賢治島探検記 | 手上のコイン Blog

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演劇集団キャラメルボックス緊急公演vol.1
『賢治島探検記』

2011年6月7日(火)~17日(金)
サンシャイン劇場

原作:宮沢賢治 
構成:成井豊
演出:成井豊+真柴あずき+大内厚雄

■Cast

坂口理恵
大内厚雄
石川寛美
畑中智行
温井摩耶
筒井瞬作
實川貴美子
林貴子
森めぐみ
小笠原利弥
市川草太
小林春世


『賢治島探検記』は宮沢賢治の作品を台詞はそのままにアレンジし、演劇とした作品。
被災地など、機材の揃わない環境でも限られた道具を使い、路上でもできる演劇、をコンセプトに造られた作品でもある。

以前も2度ほど上演はされているのだが、最初はキャラメルボックスを知らず。次はチケットが取れず観られなかった作品。

今回は
『どんぐりと山猫と馬車別当』(どんぐりと山猫)(※)
『注文の厳しい料理店』(注文の多い料理店)(※)
『ゴーシュ弾かれのセロ』(セロ弾きのゴーシュ)
『光速銀河鉄道の夜』(銀河鉄道の夜)

(※)2作品は日替わり。


えーと。誤解を恐れずにいえば…。
ハーフタイムシアターよりおもしろ…………(をぃ)

いえ。演劇独特の世界としての面白さでいえば、こちらが数段上だと思います。私はそういう芝居が好きなのと、宮沢賢治も好きだったので、完全にツボ。

特に、銀河鉄道は、原作のあの少し突き放したような独特の言い回しで読んで受けていた印象とは違うものが多く感じ取れて。
カムパネルラの父親って、ラストシーンでは言動がなんだか冷静過ぎるように思えてしまうんですよね。<原作。
私はずっとそこに違和感があって。

でも、違うんだな……とあらためて。
っていうか。結局そういう役って、好きな役者さんが演じてたりするんだな…。
やっぱいい役者さんだと再認識。←何回目?
うん。多分、だからファンなんだな…(笑)

というだけでなく、大いに笑いました。特にゴーシュ弾かれのセロ(笑)
原作はそんなにお笑いじゃないぞー(笑)←アタリマエ。

歌や演奏も交えて、全体にとても楽しい芝居でありました。

それにしても、坂口さんの多彩さはいつ観ても…。やっぱりいいな~。難しいことをさらっとやらてしまうと、観客なのになんだか悔しい(笑)
大内さんは、役のそれぞれの微細な感情を丁寧に伝える力があるので。それもちょっと、弱い部分を揺さぶられる。
私はこの役者さんの表現に、弱いんだと思う(笑)で、つい観に行っちゃうんだな…。

畑中くんのジョバンニが思いの他良かった。…いや、少年役とかのが、いいのかな…彼は…。
カムパネルラとの友情。様々な想い。
彼の演技で本気で切なくなったのって私は初めてかm………。いや、私はね。私は(笑)

今回は緊急公演なので、平日のハーフタイムシアターの合間の空き時間が上演時間になっていて、
だから、普通はなかなか行き辛い時間ばかりで。なかなか予定が合わせられないのがとても残念。

観にいかれる方はこれは本当に是非。
残りの上演は
13日【14時】【19時】
14日【14時】
16日【14時】
17日【15時】
のみです。

アフタートークもありますよー~。
今日は昼にはアナウンサーの菅谷大介さんと、夜は乙武洋匡さん。
14日は福澤朗さん
16日はZABADAKの吉良知彦さん。

17日だけはアフタートークはありません。