東京タンバリン
『お買いもの』
2010年10月14日(木)~20日(水)
下北沢駅前劇場
脚本・演出 高井浩子
■Cast
瓜生和成
森啓一郎
ミギタ明日香
青海衣央里
大田景子
青山隆之
坂田恭子
田島冴香
遠藤宏章
島野温枝
柴田薫
千葉淳
伊坂沢
荻原美智子
お買いものをテーマにした人間模様を描く。明確なストーリーというものは無いが、買い物に関するエピソードを重ねていくうちに、それぞれの人間性を浮き彫りにしていく。
構成はスタイリッシュな面も見せつつ、いい具合に『ダサさ』というか『俗っぽさ』も加味されていて、そういう点で買い物という行為の華やかな部分と欲望の部分との調和が上手く取られていた。
以前から他の公演で瓜生さんや森さんを拝見していて、タンバリンは観てみたいなーと思っていたので、ようやく念願叶って、でした。
瓜生さんは劇団公演で観ても瓜生さんだった(笑)←そりゃそうだろう。つくづくいいキャラクターだなぁ…。
舞台が、会場全体を斜めに横断する形に細長くとられていて、ちょうどファッションショーのキャットウオークのような印象。
普段は座席にならないような舞台上の一部にも椅子席が設えてあったので、自由席だし。普段は見られない角度で会場を眺めてみたいなと、そそくさとその席を選んだんですが、気づいたら真後ろやサイドが、一方的に知っているお顔の方々になってしまった…(汗)←先に座っていたのは私の方ですが。
役者さんて無意識に舞台側に立とうとされるんでしょうかね…。んな訳ないか。
ま。そんなことは芝居が始まれば全く気にならなくなるんですが。
しかし、お買いものというとやはり女性?なんでしょうかね。買い物依存症の女の子。若い男性店員目当てのオバサマ達。ブランド。見栄。おつきあい。
買い物そのものが娯楽というか、ストレス発散と思う質ではないので、共感はさほど無かったけれど。
物欲というのは、睡眠や食欲等々と違ってブレーキをかける仕組みが人間の脳には無いそうで。
若干、ザワザワっと胸が騒ぐ違和感というか。気味の悪さを覚えたのはそのせいか。
なんぞと思いつつ。
初東京タンバリン。おもしろかった。
そのうちまた面白そうなテーマのものがあったら行ってみようかと思います。