神秘思想と形態形成場 その3 | 日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

革命家足立啓司がゴーピ・クリシュナの遺志を継いで運営するクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション日本支部からの情報発信。

 

 

 形成的因果作用仮説

 シェルドレイクの形成因果の仮説は、一聴すると極めて妥当に思える説明である。それは、すべての形は、それが生物の幼体であろうと鉱物の結晶体であろうと、固有の形態形成場を有しており、それによって必ずしかるべき成体の姿や石英であれば水晶のような形状に発達できるようになっている、と言う。シェルドレイクは述べる。「化学的な形状も生物の姿も、絶対の法則があって永遠不変に同じ形が繰り返し繰り返し形成されているのではなく、以前の同類のものからの影響を受けて形成されると私は考える。この時働いている影響力は既知の物理作用の範疇には入らない。時間や空間を超えて働く何らかの力だと思われる。」

 シェルドレイクは、個々の形態形成場に加えて種全体としての形態形成場の存在にも言及。それによって形成力がいっそう強化されるので一つの創造物の継続が首尾よく維持されていくのだと説明している。シェルドレイクによれば、種の形態形成場は種の個体数に合わせて増減するという。そこで働く力は電磁力ではない。重力に似て時間や空間の制約を受けない力だという。したがって例えば絶滅した恐竜達の形態形成場は現在もなお存続している。ただその形態形成場の波長に同調する生物が今存在していないだけだと。

 自分の仮説をわかりやすくするために、シェルドレイクはテレビを例に挙げている。もしメカニスト(機械論者)の科学者がラジオ波が発見される以前の時代にテレビに出会ったらどう反応するか?きっとそこに見る映像のすべてがテレビの中に内蔵されていると考えるだろう、と。そして放送前のテレビの重量をはかり放送後のテレビの重量を再びはかって重さが変わらないことに悩む。また別の機械論者は、なにしろテレビ以外の外部からの影響を絶対に認めないことから、そこで理解不能のお手上げ状態になってしまう、と。さて真相は。遠く離れた場所にある送信機から映像は届いているのである、とシェルドレイクは語る。

 シェルドレイクの仮説は、ありとあらゆる形態に関与する。と言うことは例えば無機質の物質で、それが結晶化するものならその結晶形成のノウハウをその物質は学ぶ必要がある。あるいは生物として新たに誕生した種であれば、その種が繁栄していくための形態形成場の確立と拡大は必須であり、そのためには種の個々はたとえ遠隔にあって直接の接触が無いとしても何らかの情報交換システムを持つ必要がある。そういった事情をシェルドレイクは精査していった。

 例えば物質の結晶化に関して。

  

 と、ここでひとまず一休み。記事は長いので少しずつ解釈していきます。一つの生物種、一つの無生物種例えば鉱物がその形態を未来に存続していくためには何が必要なのか、それを考究したのがシェルドレイクであり、彼はその必要なものを形態形成場という言葉を造語して説明したわけですね。

 さて続きは次のブログで!

 

 ヴァジュラ・サットバ

 足立啓司