神秘思想と形態形成場。その2 | 日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

革命家足立啓司がゴーピ・クリシュナの遺志を継いで運営するクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション日本支部からの情報発信。

 

  

  生物学者の間の長年にわたる見解の相違をまず述べたい。メカニスト(機械論者)と呼ばれる唯物論的なグループは、全体が部分の寄せ集めに過ぎないと捉える人達で、彼等メカニストはいちいちの身体部分を詳察すれば自ずと生命の全体像は判明すると信じている。現代、このメカニストは社会的優勢にあり、とりわけDNA解読が進む昨今は向かうところ敵なしの大成功を収めているかのように見える。一方でヴァイタリスト(生気論者)と呼ばれる生物学者がいる。彼等は、生命現象に物理や化学のいわゆる物質原理だけではないそれと異なる或る生命原理の介在を仮定する。ただしその生命原理はまだ特定されていない。三つ目の立場の生物学者、それはオルガニスト(有機体論者)。彼らの見解は、器官の個々の機能ではなく全体組織が生命プロセスを決定するという理論である。そこで、生命現象は、有機体の構成物質が或る決まった結合状態、言い換えれば秩序下に入った時に発生すると説明する。この立場もまた身体外部から働きかけてくる何らかの作用を想定している。時をほぼ同じくして、1922年と1926年、アレクサンダー・グルヴィッチとポール・ワイスがそれぞれ独自で形態形成場の仮説を提唱した。つまり二人とも個々人の身体外部で働く生命原理に言及した。

 ここまで生物学界の現状を説明してさてシェルドレイク。彼はメカニストとオルガニストの間の論争を建物の建設に例えて解説している。オルガニストによれば建物の建設はレンガやモルタルや釘だけでは始まらない。建築士つまりは設計図が絶対必要である。一方メカニストは、設計図が材料の中に本来備わっていると説く。つまりDNAこそが設計図。DNAがあるから最終的に建物としての生命の存在が出現すると言う。オルガニストにとっては、DNAは単にタンパク質を形成する部分でしかない。オルガニストは、驚異的な身体形成能力を示すイモリを例に挙げて、生命の設計図の融通性を説く。イモリは、それが十分な初期段階なら、幼体として身体のパーツを切除されても決して奇形にはならず、若干小ぶりではあっても完全な成体に育つ事実。これを有機体論の証明にしている。ただし反論はある。それはイモリのような下等生物の生命現象であって、ヒト等の高等生物の生命現象とひとくくりにされるべきではない、という反論である。

 

 はてクンダリーニと形態形成場に何の関係性があるのか、と思われる読者もおられるかと察しますが、季刊誌<クンダリーニ>に投稿されていた記事をしばらく紹介していきますので、皆さんもそれぞれに考察を進めていってください。

 時間と空間に制限を受ける肉体とは別次元にあってなお肉体に働く作用・力の存在は、既に古代から想定されております。例えば天地開闢以来の宇宙の全記録が保存されているというアカシックレコード。例えば仏教の瑜伽行唯識派が説く神羅万象がよって発生するところのおおもとであるアーラヤ識。そして、そしてゴーピ・クリシュナ師が説く人間進化の原動力クンダリーニですね。

 ではまた次のブログでお会いしましょう!

 

ヴァジュラサットバ・足立啓司