マハトマ・ガンディーの秘密 | 日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

革命家足立啓司がゴーピ・クリシュナの遺志を継いで運営するクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション日本支部からの情報発信。

先年2019年の7月29日、ゴーピ・クリシュナの「高次元意識」を発

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  •    ISBN-10: 481501303
  •          ISBN-13: 978-4815013035
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 いつもクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション日本支部のブログをチェックしていただいてありがとうございます。さて、今回からは3人の人物を順に取り上げてクンダリーニの視点から考察していきます。その参考に使うのは、季刊誌「クンダリーニ」からの記事の抜粋です。その後にコメントを書きたいと思います。最初の人物はマハトマ・ガンディー、本名モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー。通称のマハトマとは「偉大な魂」を意味する尊称です。では。

 

 この記事は著者が1983年8月、スイスのダヴォスで開かれた国際トランスパーソナル学会の第8回総会議に招かれた折、その席上で述べたスピーチの内容です。スピーチの前半部は1984年に刊行された「クンダリーニ」誌、第7巻1号にすでに掲載されています。今回、スピーチの後半部を掲載しました。

 

 ここで想像してみましょう。ゴータマ・ブッダやキリスト、ソクラテスやガンディー等の歴史に残り卓越したその人格と模範になるような生き方で万人から尊(たっと)ばれた人間と同じ精神構造を持つ人間が、大衆の指導者として選ばれて先進国の大統領や総理大臣の座に就く、と。そうしたらこの人達もまた今日の指導者と同じ行為をするのでしょうか?すなわち、今私達の目前で繰り広げられている日(ひ)に夜(よ)により破壊的な兵器の開発に明け暮れる核武装を軸にした自殺レース(競争)の熱心な参加者になるでしょうか?或いはただ黙って何もしない傍観者のままでいるでしょうか?

 

 その答えは間違いない、「ノー!」です。高邁な人格を持ったそのような人物が忌まわしいゲームに関わったり、ただ座視して何も行動しないなどと言うことがあり得るでしょうか?全く反対です。彼等はきっと立ち上がり人類を恐ろしい悪夢から目覚ますために全力を尽くすはずです。身を賭してでも。皆さんは考えたことがおありでしょうか?この忌まわしい自殺レースに明け暮れる国家指導者達の中でたった一人でも、声を上げて平和に身を挺(てい)し核兵器使用の廃絶をうたい自己犠牲もいとわない態度を示すならば、その勇気ある国家指導者は世界中から何百万という支持者を得、その支持者達が、唯一武装放棄のみが解決策だとする思いで、一つの行動に参加するに違いない、と。

 

 しかし、現実として国民のリーダー達を見て下さい。危険を冒す、言うなれば命を懸けてでもこの問題に取り組もうとする者はいません。目下、私達のこの時代において最も気高くしてしかも最も危急なるこの問題に対して・・・。理由はわかっています。権力・地位・支配力への政治的思惑にすっかり毒されてしまって、生来の自衛本能や人道意識が麻痺しているのです。これは紛れもない文明崩壊の始まりの兆候です。今日の政治指導者達にバランス感覚が欠如していることは明らかです。多大な思想的恩恵を残した偉人・聖人と比べてみれば一目瞭然でしょう。偉人・聖人達は言うなれば進化の過程において卓越した超人類に限りなく近づいた人間でした。そして私はいつも言っております。人類は、自我意識の好むと好まざるとに関わらず、有無を言わせぬ力によって進化の道に従って生きなければならないと。

 

 私が今、詳しく述べようとすることは別に新しいことではありません。現代の宗教の基本的な教義を少し見るだけでも私の述べることが特異でも何でもないことはわかっていただけるでしょう。ただ必要なのはクンダリーニの働きの実証とその関係性の確認だけなのです。しかし現実はどうでしょうか。宗教とか或る行動原理、もしくは信条に関わって、このクンダリーニの問題に取り組もうとする国家体制がありますでしょうか。否です。今まさに、壊疽(えそ)にむしばまれた大多数の人間に患部を除去すべき外科手術が必要なのです。でなければ、精神性において堕落してしまった人類にこの先何かの結末が訪れるであろうことがもう目の前にちらついています。

  

 調和の取れた人間とは、頭と心、すなわち理性と感性の働きに落差がなく、緊密に連携している、そんな人となりであるべきです。それが真実であるからこそ、ヨーガの全ての流派において、大事な徳性や人格の形成が真っ先に問われました。人を愛するということ。誠実に生きるということ。思いやり。謙虚。自制。こういった人柄が実はひずみなく進化した人間の特徴なのです。進化の、この方向性を知らずして進化を語ることは不可能です。脳という複雑な器官を組み立て直すこの一連の生体活動に秩序が存在しないことは考えられません。脳細胞の一つ一つのニューロンは、全て、私達の想像を超える役割を担っています。そこに我々人間の理解を寄せ付けぬ知性が介在していることは間違いありません。それがクンダリーニだと私は言うのです。第三の目が明らかにしてくれるもの、それがクンダリーニなのです。

 

 ゴーピ師は、クンダリーニがある度合いまで覚醒した人物としてマハトマ・ガンディーを挙げたわけです。ガンディーと言えば有名なのが「非暴力・不服従」という姿勢での政治革命運動です。無抵抗な国民としてではなく、何もしない傍観者ではなく、非暴力と不服従を積極的に行使して国家を立ち上げよう、とガンディーは声を上げたのですね。ここで僕はレゲエの伝説者ボブ・マーリィを思い出してしまいました。彼は歌いましたね。「Get up ! Stand up ! Stand up for your right !…」とか、「Rat Race」。めちゃくちゃメッセージ色が濃い曲ばかりでした。当時修行中のインドでヒッピー達と会うところ必ず聞いたボブ・マーリィ、精神革命の旗手でした。彼は早逝したな。ジョン・レノンもマイケルジャクソンもそうだけど、平和とか戦争反対とか言うと何故早死にするのだろうか。僕は考えてしまう。だって彼らは殺されているから。誰が彼等を殺してる?

 

 この世の中にはクンダリーニの開闢(かいびゃく)を喜ばない連中がいます。僕はそれがわかります。だから戦う覚悟で生きています。殺されること暗殺されることは全然怖くない。如何に生き、そのエネルギーを発散して次に続けるか、これが大事かなと思います。だからこのクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション・日本支部の活動です。

 

 同志の皆さん、まず道徳性を磨いて下さい!

 

ホモ・ノヴス/足立啓司