ジーン・キーファーの追悼文 | 日本人よ速やかに新人類に変貌せよ!

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革命家足立啓司がゴーピ・クリシュナの遺志を継いで運営するクンダリーニ・リサーチ・ファンデーション日本支部からの情報発信。

先年2019年の7月29日、ゴーピ・クリシュナの「高次元意識」を発

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  さて今回のブログでは、一連に続いたゴーピへの追悼文のしめくくりに、主幹として30年以上の長きにわたってクンダリーニ・リサーチ・ファンデーションの活動を行ったジーン・キーファーの言葉を載せます。

 

   追悼 ゴーピ・クリシュナ 

 ジーン・キーファー   アメリカ合衆国 1987年

 

 インド初のタブロイド版週刊英字新聞「ブリッツ」は、ゴーピ・クリシュナを毛沢東、周恩来、ナセル大統領、フルシチョフ等と並んで20世紀の偉大な革命家として挙げました。しかし、この賛辞さえ、未来の歴史家がゴーピの偉大な功労を真に理解する時には、余りにも的外れな過小評価であったことが明白になるだろうと私は確信しています。

 

 その功労とは何でしょうか?彼が、科学に対して、人類に課せられた霊的使命をどう証明していくべきかを指し示したことです。ゴーピは灯台でした。嵐の海に沈没せんとしている船のような人類に対して、彼は、取るべき安全な方向を指し示したのです。それにしても、指導的役割を担う知識人達に何故この灯火が見えないのか?そもそも迫っている危険に何故気がつかないのか?これこそが現代我々が演じている芝居の一幕です。船がまさに沈没しようとするその瀬戸際、きっと知識人達は否(いや)が応(おう)でも自覚するでしょう。

 

 しかし時遅し。悲劇は、沢山の人命が船と共に空しくもずくとなっていくということです。

 

 さて二つ目の文は、ジーンが季刊誌「クンダリーニ」の巻頭に編集者として載せた言葉です。

 

           覚えておくこと

 この度季刊誌「クンダリーニ」の特別版が刊行される運びになったのには幾つかの理由があります。「クンダリーニ」は、1984年に第7巻1号が出て以来その刊行が止まったままでいました。そのため定期購読の予約をされていた購読者の方々にはまだもう一誌の刊行が残されていました。これが第一の理由です。そして第二の理由。1984年の7月31日に逝去されたパンディット・ゴーピ・クリシュナへの、その最後のお仕事を称(たた)えるはなむけとしてのこの特別版の発刊がありました。

 

 パンディットが折あるごとに強調されたこと、それは、彼が重要なのではなく、彼が明らかにすることになった知識が重要なのだということでした。彼のこの世からの旅立ちに対して、生前成し遂げたその偉業にもかかわらず世間の注目は余りにも少なかった。今、彼を顕彰し賛辞を贈るべき時だと思うのです。彼が進化の進んだ人間のモデルであることを思うと、ここに彼の人生の歩みや人々の彼への印象を載せてじっくりと考えてみることは意義のあることではないでしょうか。

 

 またこの機会を利用して、季刊誌の発刊が長く滞(とどこお)っていたことへの陳謝も申し上げたい。残念なことに、私達の手ではどうにもできない状況の変化によって、当初計画していたようにこの季刊誌をインドから刊行し続けていくことが不可能になってしまいました。この号をもって季刊誌のさしあたっての廃刊を皆様にお知らせしなければならないのは誠に遺憾であります。

 

 長きにわたって「クンダリーニ」誌の編集、製本、印刷、そして流通に協力して下さった関係者には本号を利用して心からの感謝の言葉を申し上げたい。皆様の惜しみない援助がなかったらこの季刊誌の刊行はあり得なかったでしょう。

 

 誌上、今回特に注目していただきたいのは、ゴーピ・クリシュナをよく知り、しかも様々なかたちで彼の仕事に長年貢献してきた友人達から集まった言葉です。その語り口を読むとゴーピとの出会いによってそれぞれの人生が如何に意義を持つようになったのかが見えてきます。そして、真の霊的成長を目指していた彼らに指針を示してくれたゴーピへの感謝の念も伝わってきます。

 

 本号季刊誌「クンダリーニ」の最終特別版には、ゴーピ・クリシュナの著「Accelerating Brain Evolution(直訳で、脳の進化を加速する)」からの抜粋も載せています。そこでゴーピは、マハトマ・ガンディーの精神身体で活動していたエネルギーについて言及しています。その論述で、これまでよく理解されていなかったガンディーの生涯における幾つかの奇行について、説明されています。同じテーマで私達も調査を続け、その対象となった神秘家や天才と呼ばれる人々の中から二人を選び、これもまた記事として載せました。一人はジッドゥ・クリシュナムルティ。1985年(1986年の間違い!?足立啓司)に亡くなったこの著名な精神教師、哲学者の生涯について。そしてもう一人は、19世紀のアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの生涯について。それぞれクンダリーニという視点からの解釈を論じました。

 

 1984年の逝去の後、ゴーピの未発表であった原稿から二冊の本が出版されました。「The Way to Selfknowledge」そして「The Wnder of the Brain」です。1951年に出されたゴーピの最初の本「From the Unseen」は復刻されることになりました。また、ニューヨークのバンタム・ブックス(インディー・ジョーンズの小説12作を出版した会社。足立啓司)は、ゴーピのエッセイ、記事、口述を本にまとめて「Kundalini for the New Age」と題して出版しています。

 

 今、パンディット・ゴーピ・クリシュナに捧げ得る最大の賛辞の贈り物は、疑いなく、彼が始めた仕事を今後も継続しいっそう推し進めていくことに他なりません。私達は、ゴーピがその多くの著作の中で示したアプローチ(取り組み方)の正当性を科学分野にたずさわる人々が確かめ真摯(しんし)な研究に乗り出すことを心から願ってやまない。

 

 ゴーピ・クリシュナには確信がありました。人類に稼働している進化の過程を理解することのみが人類の今後の平和で調和の取れた発展を可能にする、と。彼が見た栄光に輝く人類の未来図が遠くない将来に実現することを我々は望もうではないか。

 

 ジーン・キーファー。Kundalini Researchi Foundation 株式会社 コネティカット州の創立者であり最高責任者。長きにわたりクンダリーニの知識をアメリカ人に知らせることに尽力した。彼はまたゴーピ・クリシュナの著作の欧米での出版の多くにたずさわった。

 

 上の文章で僕が解説しなければならないことはありません。どうか眼光紙背に徹するで読み通してください。次回のブログからは、ジーンが言及したガンディーとクリシュナムルティ、そしてホイットマンの記事を順次紹介しながら考察していきたいと思います。

 

ホモ・ノヴス/足立啓司