こんにちは、紺さんです。
第0話は こちら から
オフ会、といえば、
オンライン、つまりネット上で知り合って、
オフライン、つまり実際に会うことだ。
いろんなオフ会があるだろうけれど、
資格試験の勉強をしていれば、
それこそ、日本全国で学んでいる仲間がいる。
会いたいとなれば、それは
全国から集まる必要がある。
北は北海道、南は沖縄、というけれど
ホントに毎年、あちこちから集まる。
せっかくなので、と思って
アサクサを散歩してランチを取ろう、
そう言ったら、申し込みがあった。
…けれど、週末の東京の怖さを
田舎者の僕はまったく見誤っていた。
ようやく地元民に導かれて
浅草寺に一番近い駅に降り立って、
もう、すでに間違いは十分認識した。
すごい人、
そして、すごい数の外国人。
もう、メシくって帰ろう。
そう思った僕たちの目に入ったのは、
神谷バーの看板とランチメニュー。
すべてを諦め、
神谷バーでランチを取り、
電気ブランでカンパイをする。
おしゃべりしていれば、
それだけで楽しく、あっという間に
時間が過ぎる。
それでいいのかわからないけれど。
それからいちおう、
浅草寺に合格祈願に向かったけれども、
仲見世は、もう、前に進めないくらい
すごい人の波だった。
「スカイツリーにも、行きたかったのに」
僕がそういうと、
「でも、あそこ、見えますよ。」
そういわれて見上げると、
うん、デカいや、スカイツリー。
かわいい女の子と、
縦やヨコにデカい男たち。
はぐれそうになりながら、
合格祈願の御参りを済ませたら、
もう、なんか、
飲んで帰りたい気持ちになってきた。
うん、帰り道、
どっちなんだろう。
そんな情けない主催者を
ぐいぐいと受験生が導いてくれる。
あぁ、大丈夫さ、きっと。
きみたち、今年絶対合格するよ。
そんな気がした。
（つづく）
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