ミュンヒハウゼン症候群
虚偽性障害に分類される精神疾患の一種。
自分に関心を寄せさせるために虚偽の話をしたり、自らの身体を傷つけたり、病気を装ったりする。
1951年にイギリスの医師リチャード・アッシャーによって発見された。
「ほら吹き男爵」の異名を持つドイツの貴族・ミュンヒハウゼン男爵にちなんで名づけられた。
虚偽の病気や怪我の対象となるのが患者自身である場合(ミュンヒハウゼン症候群)と、近親者(母親の、子供に対するケースが多い)を病気に仕立て上げる場合(代理ミュンヒハウゼン症候群)がある。
2008年度の統計によると、心中以外で虐待死した児童のうち4.5%が代理によるミュンヒハウゼン症候群で死亡している。
患者は、病気を創作したり、すでに治ったり治りかけたりしている症状を重傷であるかのように装ったりして、入院や通院を繰り返す。
重篤な患者であると見せかけるために自傷行為をしたり、検体のすり替えや偽装工作をすることもある。
症状との関係の有無にかかわらず、独特の空想の世界を持っている患者が多い。
また、自らの希望と診断が違った場合にすぐに病院を変える「ドクター・ショッピング」を繰り返し、受診する診察科も様々なため、発覚しにくい。
ミュンヒハウゼン男爵
1720.5.11.~1797.2.22.
ドイツの貴族。
ミュンヒハウゼン男爵カール・フリードリヒ・ヒエロニュムス。
自身の冒険談として周囲にしたほら話が大きくなり、「ほら吹き男爵」の名をつけられた。
ミュンヒハウゼン男爵の物語のうち、本人が実際に語ったものがどれくらいあるかは定かではないが、内容はほとんどが昔話や民話からとったものだと判明しており、ミュンヒハウゼン自身は誠実な人間だったとも評されている。
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「ちびまる子ちゃん」だったか、「もものかんづめ」だったか、さくらももこの漫画で読んだ、授業中に鼻血を出した子がちやほや看病されているのが羨ましくて仕方ない…というようなエピソードを思い出した。
多かれ少なかれ、誰にでもあることなのだと思う。
病気になったり、怪我をしたりした時の、いたわってもらえる嬉しさ。
小さい頃なんかきっと特にそうで、私も、よく体調を崩してもどしたり入院したりしている姉が羨ましかったもの。
今は逞しいことが自慢だけど、それでも労わってもらえるのは羨ましいと思う。
でも、やりすぎはよくないよね。
いつでも大げさにすればいいってもんじゃないということをなぜわからないのだこいつは…って思っちゃうことある…。
そしてさらにこんな病気となると、自分ではもうコントロールできないところまで行ってしまうんだろうな。
そのことで我が子の命を奪う母親がいるということが痛々しい。
かまってほしくて、自分を見てほしくて、でもかなわなくて…
気持ちは痛いくらいわかるけど。
私も一歩間違えばなってしまいそうだけど。
こころ は、見えないから、難しい。