ルドン (2010.2.6.) | homework

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宿題のまとめ

オディロン・ルドン(1840~1916)。

フランスの画家。

裕福な家庭に生まれたが、11歳まで里子に出され、親元を離れた田舎で暮らしていた。

父の意向で建築家になるべく試験を受けるが不合格、道を断たれた。


20歳で植物学者アルマン・クラヴォーと出会い、顕微鏡下の世界に魅せられ、

のちの作風に影響を与えた。


24歳でパリに出て版画を学び、1880年結婚。

木炭画と版画の個展を開く。


1886年長男が生まれるが半年で死別。

1889年に二男が生まれ、1890年頃から、それまでのモノクロの世界からがらりと作風を変え、豊かな色彩を用いるようになった。



ファイル:Redon.eye-balloon.jpg    ファイル:Redon.cyclops.jpg

         眼=気球                       キュプロクス




ファイル:Composition Flowers Odilon Redon.jpeg    ファイル:Redon crying-spider.jpg

         成分:花                      泣く蜘蛛






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齢をとってからのパステル画も綺麗で好きだけど、

同じ人が描いたとは思えないほどの、「泣く蜘蛛」や目の気球の絵も、ぐっとくる。

どんな心境の変化だったんだろうなあ。。


植物学者との出会いが顕微鏡下の世界へルドンの意識を誘って、

それが作品に見事に表れていったというのが興味深かった。


美術作品には、現実とか夢とか、興味の対象とか感情とか、いろんなものが渦巻いて現れるのだろうなあ、と

改めて感じたような気持ち。