両手で空洞を作り、親指の間に息を吹き込んで音を出す笛。
空洞の作り方によって音程にも変化をつけられ、音階や曲を演奏することも可能。
空洞の作り方には、指を組む方法、片方の手でもう片方を包み込む方法などがある。
指を組むスタイルで多彩な音の高低を吹き分け、海外でもライブ活動などを行っている、プロのハンドフルーティストもいる。
~~~~~~~~~~
その存在は知ってはいたけれど、手だけでいろんな曲が吹けるほどの音程が作れるのだ、と
初めて目の当たりにしたのは高校生の時。
部活の先輩が、片手で片手を包み込むやり方で器用に音を出していて、
その時私がフルートで必死に練習していた曲を、なんでもないような感じですっと両手で演奏してしまった。
私はそれを聴いて、びっくりしたり悔しかったり、憤慨しながら、でもとても憧れた。
Youtubeで聞いたハンドフルートのプロの音色はもはや別の楽器のような感じがして、
それまた不思議な気持ちになったんだけれど、
やっぱり身一つで音楽ができるというのは魅力的なことだよなあ、と思う。
何もなくても感動を生めるってすごいことだと思うんだ。