シャチホコガの一種。
チョウ目シャチホコガ科。
Spatalia doerrirsi
体長48~55㎜。
5月~9月、北海道、本州、四国、九州に分布。
丸まった枯葉に擬態するシャチホコガ。
茶褐色と淡褐色で色の濃淡によって陰影を表現し、だまし絵のように立体的に枯葉の模様が描かれた翅をもつ。
幼虫はオニグルミを食べる。
ムラサキシャチホコ(横から見たところ)
ムラサキシャチホコ(上から見たところ)
シャチホコガの名は、幼虫が頭・胸部と尾部を大きく反らしシャチホコのようなポーズをとることからきている。
幼虫は胸部がイモムシの類としては異様に長く発達した種類が多く、
尾部の疣足が2本の角のように変化し、常に尾を持ち上げているものもいる。
シャチホコガの種類でも、ごく普通のイモムシ形の幼虫態をもつものもある。
成虫はふさふさした体毛を持つ。
シャチホコガの幼虫。踊ってるみたい!
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初めて見たとき、本当にびっくりした。
なにこれ!どうなってるの!?枯葉?枯葉なの?翅なの?なんなの!?
意味が分からなかった。
だまし絵そのもの。すごく面白い。
どんな進化の過程を経てこんな模様になれたのだろう。
すごいよなあ…かっこいいよなあ…。
シャチホコガという名前が気になって幼虫の写真をたくさん見たら結構な衝撃を受けた。
成虫はこんなにかっこいいのに、幼虫は…
なんと言うか、
筋肉があるのは認める!認めるからそんなにしないで!
…ってかんじ。
これはこれでどうしてこうなっちゃったのかとっても気になる。
生き物の世界は不思議がいっぱいだ!
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追記
シャチホコ(鯱)
頭が虎、体は魚で、尾は常に空を指し、背中にトゲトゲのある架空の生き物。
シャチが水を跳ね上げる姿から想像されたといわれている。
それを模して造られたものがお城の装飾などに使われる。