1950年代のリオデジャネイロで、若手ミュージシャンたちによって、創始された音楽のジャンル。
Bossa Novaはポルトガル語で「新しい」を意味する“Nova”と「隆起、こぶ」を意味する“Bossa”とを合わせた、新しい傾向を意味する言葉。
ブラジルの伝統的な大衆音楽を基に、中流階級の若者たちの求めていた心地よく洗練されたサウンド、「新しい感覚」のサンバとして成立した。
その出現はブラジルのポピュラー音楽に大革命を起こし、その後世界中の音楽シーンに大きな影響をあたえた。
歌手でありギタリストであったジョアン・ジルベルトがギターの新奏法を見出そうとして何日もバスルームにこもり、試行錯誤をした末に生まれた、という逸話がある。
その後、1960年代にジョアン・ジルベルトによって制作されたボサノヴァ・アルバムがアメリカで大ヒット。
その中でジョアンの当時の妻アストラッド・ジルベルトが英語詞で歌った「イパネマの娘」が爆発的人気になり、アメリカの大衆にも「ボサノヴァ」を浸透させた。
ボサノバは多様な楽器で演奏されるが、クラシックギターとボーカルのみの形態が基本となっており、ジャズから流入した7thなどのテンションコードと絡めた半音進行が多用される。
また、ピアノもしばしば用いられる重要な楽器で、ジョビンはピアノのための曲を多く書き、レコーディングでは自らが演奏した。このピアノはまた、ジャズとボサノヴァをつなぐ架け橋としても用いられ、2つのジャンルが相互に影響を及ぼす結果となった。
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フルートを吹いていると、ボサノバやりたいなと思う。
心地良い風が吹くような音楽だと思う。
ギターと声さえあればできて、いろんな編成につくりかえていくこともできるってなんだか楽しい。
ドラムやパーカッションが必須でなくて、もともとの制作者たちは打楽器をそぎ落とそうとしていた、ということに少し驚いた。
マラカスとか入ってるのが自然な気がしてたから。