北海道函館市出身の大道芸人であり、舞踏家。
津軽三味線のテープに合わせて路上で舞を踊ることを基本の芸としている。
代表作である「念仏じょんから」のラストで、
入れ歯を外すことによって次第に老人化していく様を表すために、
自らの歯を全て抜いて総入れ歯にした。
「鬼の踊り」と呼ばれる独特の舞が評価され、
「最後の大道芸人」と称賛された。
1995年の阪神・淡路大震災後に焼け野原になった菅原市場で鎮魂の踊りを舞い、
自らの踊りの本質が「祈り」であることを悟った。
芸風も「鬼の踊り」から「祈りの踊り」へと変化し、2001年9月の同時多発テロの翌年はアメリカで鎮魂の舞を、2011年5月は宮城県気仙沼市で祈りの踊りを踊る。
津波による廃墟の中でのその踊りは、43年間で最高の舞だったという。
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自分の芸のために全ての歯を抜くなんて、本当にすごいことだと思う。
良いか悪いかは別として、すごいことだと思う。
Youtubeとかで舞を見てもこの方の素晴らしさは私にはまだよくわからないのだけど、
1995年の大震災の翌年に被災地で舞った時に、被災者が涙を流して合掌したというのだから、
それが響く人にとっては、救いになる踊りなんだ。
ひとの救いになる踊りができるってすごいことだ。
2010年に調べたきりになっていたけれど、昨年の震災後も祈りの踊りを踊っていた。
ペースメーカーをつけて、ヘルニアも患った、80歳の身体で、43年間最高の舞を。