子供が生まれるまでは、何かに取り組む時、

「ベストを尽くす」

「精一杯頑張る」

というやり方をしてきました。

そうしないと後悔する気がしていたから。



だから、無理をする事も多かった。

自由だったから、無理をする事ができた。



でも、悲壮感が漂っていた気がします。

心からは楽しめていなかった。

上ばかり見て、努力ばかりしていた。

どんな結果を出しても満足できなかった。

更に自分を向上させることを考えていた。



いつからそうなったのだろう…

私が育った時代は今よりもっと、

「頑張る」事が当たり前だった気がします。




いつも自分に満足できていなかった。

いつも自分を認めてあげられなかった。

ありのままの自分を否定していた。



だけど、子供が生まれて事態は一変。

初めての事ばかりで…

戸惑う事ばかりで…


何も自分の自由にならない。

何もかも満足にできない。

何もかも上手にできない。

人に迷惑をかけてばかり。

人に助けてもらってばかり。



それまでの自分が崩壊して、やっとダメな自分を受け入れた。

受け入れるまでに何年もかかったけれど。

少しだけ生きることが楽になった。



そして「ベストを尽くす」事をやめた。

その時々の「ベターを選ぶ」事にした。


私の人生は、効率良く超特急で走る新幹線フェーズから、景色を楽しみながらノンビリ走る各駅停車フェーズに乗り換えたのだ。



素晴らしい結果なんてだせないけれど、

何も成し遂げることはできないけれど、

みっともない自分もさらけ出してるけれど、

そんな事はどうでもいいやと思える。


これも、私の大きな成長。

子供達がくれた私へのプレゼント。



私は、物心ついた時には、すでに人生に絶望していた記憶があります。


楽しいことも絶対にたくさんあったはず。


それなのに、覚えていることは嫌だった事や不安だった事。


ネガティブなものが圧倒的に多い。




当時の記憶に残る映像は、薄い灰色のもやがかかっていたり…


まぁ、歳も歳だし記憶力も良くないので、忘れちゃっている事ばかりなのは当たり前なのですが。


それにしても、心から笑った記憶がありません。


あるはずなのに覚えていない。





それよりも、

まだまだ人生長いなぁ

生まれてきたくなかったな

どうして生まれてきてしまったのだろう

と考えていた記憶があります。



普通の家庭、過保護すぎるほど大切に育てられたと思います。

多分、HSCだったからでしょうね…



何故か生まれて良かったと思えない子供時代を過ごした自分

大人になってからも、子供達を授かるまでは自分の人生には価値がないと思っていた自分


そんな自分が子供達に、

私のような思いをしてほしくない

人生を楽しめる人間になってもらいたい

と思い、


生まれてきて良かった!

人生が楽しい!


と思ってくれるような子供を育てようとしているのですから、そのハードルは限りなく高い。


子供は親を見て育つのですから、ネガティブは良くない、如くに影響すると思うのです。


当然、私の似て欲しくない所ばかり真似てしまう子供達。
(遺伝も多分にあるかもしれませんが…)



とにかく反省と後悔の、自戒の毎日。

またそれが、ネガティブ要因に。


ネガティブ・スパイラル

こんな時は膝を抱えてとことん落ち込んで、

落ち込み飽きる程落ち込んだら、

また笑顔で立ち上がろう。

作り笑いでもしながら前を向いて。

どんな1日も子供達と過ごす大切な1日なのだから。



今年の夏休みは、子供達は完全フリー状態。

私の仕事の関係で、子供達は実家と我が家を行き来しつつ過ごしています。



実家にいる時間が長くなった事で、今まではあまり気にならなかった問題が浮上。

それは【我が家式子育て】と【実家式子育て】とのギャップです。



ざっくり言えば「心配性」&「過干渉」

可愛いが故、愛情が故ではありますが、

深層心理は、

コントロールしようとする行為

型にはめようとする行為

子供を信頼できないという事なのですよね。



母はそこには気付きません。

「心配する事は愛情」だと思っています。

強ち間違ってもいないですし、母の子育ては終わったので、それで良いのです。


同居でなければ、祖父母は心配性で孫に構いすぎくらいの方がバランスが取れる。

むしろ、祖父母・孫の関係は良好な気がします。



しかし子供達が母の子育てに触れた時、必ず感情が乱されるポイントがあります。

代表的なものは「宿題」問題。

(最近、宿題への対応は、各家庭の子育てが垣間見える気がしています)

子供達は「宿題」の言葉にかなり反応します。


母は夏休みの宿題がとても気になるらしく、

「宿題は?」
「そろそろお勉強したら?」
「どのくらい終わったの?」

などと、毎日のように言います。

気にしてくれているのはありがたいのですけどね。

そして、言い方はとても優しいんですけどね。



言われた娘は、怒ったり、ふてくされたり、

「やる気がなくなった!」と泣いたり、

とにかく感情が忙しくなります。



息子は「やだ~」「やらな~い」など、怒り気味に聞き流して遊びを続けます。



宿題の話をしなければ、娘は自分で計画を立てて頑張ってます。

だから母には「言わない方が自分からやるから放置でお願いします」と伝えてはいるのですが…

本人達に言わずとも、子供達がいる場所で、

「宿題おわってるのかな」
「もうすぐ学校始まるのに」
「夏休みもあと◯◯日だね」

等と、私にやる気を削ぐようなことを言ってくる。

その度に子供達は「冷や水を浴びせられる」気持ちになるようです。

まぁ、私が子供の頃は毎日のように言われていましたけれどね。





そしてもう1つ。

子供達が1人ではまだ出来ないと思っていること。

何をしている時に手を出されると時間がかかり面倒なので、自分でさっさとやってしまう。

子供は何をするか分からない、予想外の事をするから、怪我でもしたらと…
といつも心配していて、見えないと不安。


「まだできないんだから、ママと一緒にね」
「娘/息子にはまだ早いよ」
「どうせできないでしょ」

などと決めつけられ、泣きながら私に言いに来ます。

すごく傷つくようです。



ちょっとしたことなんです。

時間はかかるし、上手にはできなくても、1人でできるんです。

難しいお手伝いだって、側で見守ってあげればできるんです。

子供は子供なりに、自分でやりたい、役に立ちたい、やってみたいって思っているんです。

心配なのはわかるけど、子供を信用しなさすぎなんですよね。




私の生きにくさや自信のなさが生まれた原点を見ている気がします。

私も【どんぐり倶楽部】を知らなかったら、同じようにやらかしてしまっていただろうと思います。

両親から受けた子育てをそのまま引き継ぎ、心配してあげることが善とばかりに。

【どんぐり式生活】&【見守り】のおかげで、今のところは子供達の心が守れているのかなと思う今日この頃です。



昨年までの夏休みは、勉強らしい宿題がほぼなかった娘。

3年生になって、勉強らしい宿題が1つ増えました。



毎週自分で勉強のスケジュールを作成

それに沿って自主学習する

というものです。



あまりに自由度が高いし、作成したスケジュールも提出だし、ちょうど今年の夏休みはフリーの娘。

「マシーンも夏休みに入ります。もし宿題が夏休み中に終わらかった場合は、新学期にそのまま提出して下さい。」

夏休み初めの頃にマシーン休業を宣言。

見守りに徹する事にしました。



【見守る】と言っても、勉強については何もしない・言わないというだけ。

【どんぐり式】の生活で、普段から「勉強しなさい」と言う必要なく過ごしているので、マシーン休業で、いつもより楽々です。



宿題が終わって持っていくも良し。

やらずに持っていくも良し。

途中までしか出来ていなくても良し。

小さな失敗、大いに結構。

何事も経験なり。



すると、粛々と自分でやりはじめました。

「理科はどんなものがあるかなぁ」

「何をしたら社会の勉強になるの?」

などの相談が時々くるだけ。



「スケジュールに勉強の休日も適度にいれた方がいいよ👌」

とアドバイスする母の言う事は華麗に無視。

自分のペースで少しずつ進めているようです。

 

いつの間にか、随分と自主的に動けるようになってきています。

3年生ってすごいですね ニコニコ



そして、完全フリーな状態によって、自分時間の使い方も学んでいるようです。

やるべき事が、自分のキャパシティよりもかなり少ないという条件も大切なのでしょうね。



夏休みになると、本屋さんで自由研究用に様々なものが売っていますね。

私からの夏休みの課題が【本をたくさん読むこと】なので、子供達とせっせと本屋に通っています。

そして、子供達が必然的に自由研究キットを目にする事になり、毎回購入することに…



【DNAを調べよう】というキットに娘が興味を持ったので、今日は早速実験してみました。

玉ねぎは失敗しましたが、娘のDNAは抽出できました✨

細胞壁をしっかり壊せないと、DNAの抽出が難しいようです。



 無事に抽出できたDNAをもっと詳しく調べてみようと、携帯用顕微鏡でも見てみました。




この顕微鏡も、夏休み中に本屋さんで購入したものです。


スマホ撮影用クリップも付属品として入っているので、こんなにキレイに撮影できます。


ここまでの性能を持つ顕微鏡をお安く購入できるなんて、素晴らしい時代ですね おねがい

 



学研の「自由研究お助けキットシリーズ」は面白そうなものばかり。

しかも簡単なので、低・中学年でも十分に楽しめます。



期せずして、この夏は二人とも理科に興味を持ったようです。

 これも、自由な夏休みの効果ですね。



「時間を持て余すこと」

「ヒマであること」


【どんぐり倶楽部】で言われるように、

やはり子供達の進化の条件のようです。