子供が生まれるまでは、何かに取り組む時、

「ベストを尽くす」

「精一杯頑張る」

というやり方をしてきました。

そうしないと後悔する気がしていたから。



だから、無理をする事も多かった。

自由だったから、無理をする事ができた。



でも、悲壮感が漂っていた気がします。

心からは楽しめていなかった。

上ばかり見て、努力ばかりしていた。

どんな結果を出しても満足できなかった。

更に自分を向上させることを考えていた。



いつからそうなったのだろう…

私が育った時代は今よりもっと、

「頑張る」事が当たり前だった気がします。




いつも自分に満足できていなかった。

いつも自分を認めてあげられなかった。

ありのままの自分を否定していた。



だけど、子供が生まれて事態は一変。

初めての事ばかりで…

戸惑う事ばかりで…


何も自分の自由にならない。

何もかも満足にできない。

何もかも上手にできない。

人に迷惑をかけてばかり。

人に助けてもらってばかり。



それまでの自分が崩壊して、やっとダメな自分を受け入れた。

受け入れるまでに何年もかかったけれど。

少しだけ生きることが楽になった。



そして「ベストを尽くす」事をやめた。

その時々の「ベターを選ぶ」事にした。


私の人生は、効率良く超特急で走る新幹線フェーズから、景色を楽しみながらノンビリ走る各駅停車フェーズに乗り換えたのだ。



素晴らしい結果なんてだせないけれど、

何も成し遂げることはできないけれど、

みっともない自分もさらけ出してるけれど、

そんな事はどうでもいいやと思える。


これも、私の大きな成長。

子供達がくれた私へのプレゼント。