祭りのあと | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

というわけで、日本青年館の7日間が終わってみると、昨年一年間どうもよくわからなかったことがいろいろ見えて来ました。

どうやら3Bjrはももクロ流のアーティスト志向で売り出そうということでしょうね。1年間塩漬けにしてきたのは、ももクロの新レーベルやLV新会社の立ち上げというハード面の整備を待ってのことかと。どうしても接触やドーピングなしでパッケージを売りたいのかな。もしそうなら、旧3Bjrのようにレッスンの一環として人前に出し、ファンと接触させつつ場数を踏ませる、という手法は絶対に取らないでしょう。そのためのももクロ運営仕切りであり、Evil Lineからのデビューですから。言うまでもありませんが、ここまでは僕の憶測です。

とは言え、どんな商売でもそうだと思いますが、売り手の思惑通りにいつもことが運ぶとは限りません。その昔、ビデオの方式をめぐって、VHSがベータに勝利した事案がありました。経済畑の人は、あれを物理学者のイリヤ・プリゴジンの散逸構造理論を援用して(ご存知ない方は適宜ググってください)、混沌の中にふとできた秩序がたまたまVHSの方に味方した、というような説明をしてましたが、ももクロの成功はまさにそれなんですよね。決してひとり運営の手腕によるものじゃない。震災がこの国にある種のパラダイムシフトを起こした、ももクロがたまたま散逸系としてそこにいた、そしてあれよあれよと言う間に自己組織化して今のようにひとつの産業になった、という見方ができるでしょう。当時のアイドルシーンで喩えると、℃-uteや女子流がベータ、ももクロがVHSだったわけです。

僕は今のももクロ、3Bjrの運営が、なんだかバベルの塔を作ろうとしているようにしか見えない。誤解を招くといけませんので付言しますが、われわれ顧客が神だなどとは言ってませんよ。僕は随分前にももクロに巫女的なものを感じるというようなことを雑誌に書いたことがありますが、少なくとも彼女らはヨリマシであっても決して神そのものではない。だから最近の宗教色を帯びた衣装や演出をわれから採用する姿勢には違和感しか覚えなかった。一言でいえば不遜。一事が万事で、そういう姿勢はこの7日間の演出や客あしらいにも表れていたように思います。念のために言っておきますが、ももクロメンバーの彼女らに非はありません。あくまで運営側の問題です。

だから今の運営のベクトルで、果たして3Bjrの子たちが第二のももクロになれるのかと問われれば……いや、僕には何とも言えませんね。あの運営に対して付ける注文もない。僕にできるのは、離れたところから成り行きを瞥見することだけです。以前のユニットから推してきた子は何人かいますが、彼女らについてはもう手の届かないところに行ってしまったという諦めの心境です。どうか彼女らに幸ありますようにと願うばかりです。

しかし、こうした風潮がわれらがエビ中にも影響しつつありそうなので、心中穏やかではありませんが、これも何度も言うように所詮は道楽なわけですから、その時が来れば邪魔者は黙って消えますよ。そのくらいの出処進退はわきまえているつもりです。

今日の東京はシクシクと氷雨が降っていますが、祭りのあと、終わりの始まりの寂寥感に相応しい天候です。アイドル5年、というセリフが妙に耳の奥に響いています。