というわけで今日も仕事モードなのでちょっと商売道具の辞書の話など。
最近はPCでもスマホでもちょいちょいと入力すればたちまち大抵のことはわかりますので、紙の辞書を引く機会は以前よりは少なくなりましたが、それでもここ一番、たとえば語の正確な定義を斟酌する場合などは、特定の辞書をじっくり読みます。
英語の辞書で普段よく使うのはPOD、Pocket Oxford Dictionaryです。今は第11版あたりが最新なのかな? 僕が愛用しているのは第7(!)版です。他意はありませんよ。たまたまです。
ご存知の通り、この辞書には癖があります。限られたスペースを最大限に活かすために、一般の辞書とは違う工夫が随所に凝らされ、それゆえに慣れないと使いこなすのが難しい……でもそれも第5版かせいぜい第6版あたりまでです(第7版から発音記号が国際音声記号に変わりました)。よく例に出されるのがPocketという語の定義、「物を入れたり手を温めたりするために衣服に取り付けられた袋」の「手を温めたり…」というようなところに味があるのですが、僕のよく使う第7版、その一つ前の第6版も、単に「物を入れる袋」という定義になってます。ちょっと寂しい(笑)
まあだから第7版はもう普通の辞書と言っていいんですが、手に馴染むというか、長年使い慣れて、これのおかげでいろいろなことを教わりましたので、わざわざ古い版を探して使うことは今後もなさそうです。
3冊のPOD、上から第6、7、8版、いずれもインディアペーパー+革装の特装版。これらの装丁は本国イギリスでは出てません。日本でのみ印刷、製本、販売されました。このサイズじゃないと「ポケット」とは言えませんからね。普通の並装版だと研究社の中英和よりも嵩張りますから。
第6、第8版はいずれもちょっとした記念にもらったものです。どちらも表紙に金箔が押してあって、記念の旨が記述されてます。そのせいかなあ、これらの版はどうしても飾りになり勝ちであまり使いません。
自分に何が合って何が合わないか、物事に対する好悪というものは必ずしも理屈じゃないことは、この一事をとっても考えさせられます。
