エビ中2013年度ベスト | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。


昨日forTUNE musicから何やら大量の
CDを発送したというメールが来た
ので、2014年度最初のシングルが届く
前に、昨2013年度のエビ中楽曲
ベスト7を選んでおこうと思います。

エビ中の曲は全部好きなので別に
順位をつける必要はないんですが、
まあいいでしょう。

何でベスト7なのか、という点は適当
に察してください。もとよりごく私的
なランキングなので、細かいことは
抜きで。

1  友情ラブレター
2  踊るガリ勉中学生
3  使ってポートフォリオ
4  Lon de Don
5  I’m your MANAGER!!!
6  手をつなごう
7  誘惑したいや

梅もカルマも、頑張ってる途中も
U.B.U.も、未確認中学生Xすら
入ってないことが怪訝に思われる
方も多いでしょう。去年はシングル
が3枚、アルバムが1枚、ユニット盤
が3枚と、1年という区切りで見れば
エビ中始まって以来のリリースラッシュ
でした。まさにannus mirabilis、驚異の年と言っていい1年。そこから7曲だけ選ぶには何らかの方針が必要です。

1番の基準は、僕が思うエビ中らしさを
体現した曲であること。

もちろんカッコいい曲、ネタ満載の曲、
高度な歌唱力を要求される曲、切ない
曲、かわいい曲、ライブでアガる曲、
いずれの要素もエビ中らしいといえば
らしい。でも、僕が考えるエビ中らしさ
は少し違います。

その前にまず、曲を聴いて、パフォーマンスを実際に見て、ああ、いいなあ、と思う、そのとき人の意識の中はどうなっているのか。

僕はある種の幻想を形成してるんだと
思うのですね。この「幻想」という
言葉は「自分だけの世界」と
言い換えてもいい。詩の用語でいえば
vision。とにかく、実在はしないけれど
あたかも実在するかのような、自分の
脳内で展開される世界。
これを形成させる力がエビ中の楽曲、
エビ中のパフォーマンスは他を抜いて
強い。そのことを基準に考えると
以上のような結果になりました。

1位の友情ラブレター、SSAでの初披露
時には、ああ、この2人にぴったりな曲
だと思いました。2人とも、アイドル
らしくないアイドルというか、言葉
本来の意味で「普通」の子にもっとも
近いメンバーです。等身大の日常を
「本当」らしく見せるのはエビ中の
得意とするところです。
曲自体も往年のRoger/ZappやMtume
を思わせるメロウ・ファンクで
僕にはど真ん中でした。
先週も書きましたが、2人の歌唱は
発声を極力抑え、ときどきロウソクの
炎がぱっと燃えるように、抑えきれない
感情のほとばしりを見せる……
アイドル曲の良し悪しを判断するには、
歌唱力などの優劣を云々することとは
また別の次元の基準を設けるべきだ
と強く意識させられましたね。
でもこの曲の1番の美点は、先ほど
申し上げた「幻想」を作り上げる力が
とてつもなく強いことです。
ご存知の通り、この2人は去る4月の
武道館公演を最後にエビ中を離れて
しまいました。そこに至るまでの
事情はここでは詳述しませんが、
この曲が発表された時点ではファンは
まだ何も知らされてなかった。
年末に転校の旨が発表されるまでは、
僕もただ音楽的興味という側面から
のみこの曲を聴いていましたが、
事情がわかったあとでは、この曲で
歌われている内容が、それこそ現実と
虚構のあわいを絶妙にえがいていたことを知り、そのあとでこの曲を聴いたその瞬間、眼前に黄昏の教室というビジョンが一気に広がり、あたかも自分がその場にいるような錯覚を起こしました。要するに別世界に飛んじゃうわけです。受容者を別世界に飛ばす、というのが優れた芸術作品の属性とするならば、この「友情ラブレター」はまさに芸術の高みに達した感があります。

2位のガリ勉、これは一見ネタ曲と思わせておきながら、「ガリガリ鳴るサウンドは未来への愛の歌」とか「知りたいだけなんだ、愛とは何なのか」というキラーフレーズが、延々と持続するグルーヴの波間に顔を出す瞬間、世界が一気に時空を超えた宇宙的広がりを見せます。この曲を聴くとなぜかきまって「インドラの網」という言葉を思い出します。

5位のアイマネ、6位手つな、7位誘惑も曲中にトランス状態に引き込まれそうになる瞬間がある、ということで選出。

「この痛みも忘れちゃうのかな」
「夜空に届け愛よ」
「ああ神様」……

たまりません(笑)

3位のポートフォリオは、表層的なエビ中らしさのショウケースとして秀逸。アバンギャルドです。アイドル曲の一つの到達点。

4位のロンドン、これは僕的には祝祭序曲です。ライブでこの曲が始まると、会場全体がミサと化します。こんな曲、なかなかない。

もちろん選外の曲が楽曲的に劣っているとか、そんなことは決してありません。特に池ちゃんの2曲(頑張ってる…とU.B.U.)はどちらかを入れたかったのですが、僕に言わせればどちらも正統派にして世界標準。今回はエビ中の特殊性に特化しましたので次点としました。

さて、ここまでいろいろ能書きを垂れて参りましたが、真の意味で極々私的な1位を選ぶなら、もちろんあの曲をおいて他にありません。いやもうホントにこちらこそアリガトウですよ(笑)