気づかないってこわい | 福元直子の「ちょっと元気になるブログ」

福元直子の「ちょっと元気になるブログ」

研修講師・フリーランスアナウンサー福元直子が
仕事や暮らしの中で日々出会う
素敵な人・もの・できごとを自由につづる、
読む人も書く人もちょっとだけ元気になるブログです。

専門学校で、声で表現することを伝えています。

新入生が入ってきて、進級した2年生もどこか表情が引き締まり、大人びて見えます。

 

と、

何だか分かっている風に書きましたが('◇')ゞ

 

そう気づいたのはつい最近、昨日のことでした。

 

「2年生は『やる気』なんて気持ちじゃダメ!ファイティングスピリッツが見られない!」

「1年生と変わらん!新入生の方がよっぽど真面目だ」なんて思っていた私。

 

いつものように授業を終え、雑談をしていた時のことです。

ある2年の学生が、

スマートフォンで録音していた

一年前に読んだ自分のナレーションの音声データを再生しました。

懐かしい声、懐かしい原稿。

「うひゃー、恥ずかしい!超下手ですね」と、

本人も周りも笑っています。

 

ん?

 

「ちょ、ちょっと聞かせて!」

 

 

びっくりしました。

 

 

うまくなっている!

 

 

一年前より今は明らかに

声が出ている、口が開いている、音が安定している。文意をとらえている、文の意図を酌もうとしている。

アクセントが正しい、イントネーションも的確。

 

明らかに。

 

「うまくなっているの、自分で気づいてる?」と尋ねると

「うん…そんな気もしますが、よく分からないです」という返事。

 

 

それは、講師である私自身が大いに反省しなければならないと思える返事でした。

 

 

もちろん、目指すところはまだまだ先、

学ぶことは山ほどあるし、課題も山積みだけど、

 

スタート地点からここまでしっかり進んできているのだということ、

 

これをしっかり伝えるのも講師の役目なのに。

 

 

 

近い存在、

熱心に練習していること、

基本やルーティンになっていること。

繰り返し繰り返しやっていること、

 

こういうことは小さな成長や変化を見逃してしまいがち。

 

そして、

「やりたい仕事をするためにはやって当たり前」

「成長して当然」

「まだまだ!」

これも間違いではないけど、時に大切な成長を見えなくしてしまう。

 

あらためて肝に命じました。

そこに気づき、講師として学生たちに少し成長させてもらえた。

感謝の気持ちになりました。

 

 

そう思った瞬間、学生たちの顔がいきなり大人びて見えたあたり、

私って本当に単純(笑)



 

令和という新しい時代に活躍できる新しい人たち。

彼らを大切に思い、応援していくことが

平成という時代、人に恵まれて多くの現場を踏ませてもらい、

活動の場を与えてもらった私のささやかな恩送りになればいいなあ。

 

もちろん!私も令和も変わらずに声の仕事しますけどね♪