少し前になりますが、古民家に宿泊したことがあります。
情緒ある古い家に手が加えられていて、快適に泊まれるようになっていました。
調度品なども、さりげなく骨董品が置かれていたりして、タイムワープしたような気分になりました。
楽しかったです。
でも……
いるんですね~、古~い家には古い時代のお方が……。
部屋に入った時にラップ音が鳴ったので、ん? と思ったのですが、
いやいや、今のは空耳、ということにしました。
けれど、お風呂場に行く時には、真後ろで足音がしました。
パサ、パサ、パサ、と。
ついてくるんです、私のあとを。
振り返ってみても、もちろん、誰もいません。
さらに、ひとりでお風呂につかっていると、耳もとで、女性の話しかけてくる声がかすかに聞こえました。
困ったことに、この方には悪意はなく、どうやら喜んでいるみたいなのです。
長年、放っておかれた家のようですから、暗くて寂しかったのかもしれません。
それが今は、家は明るく改装され、お客さんが来るようになり、そのことが嬉しいみたいです。
「わかる人が来た!」と思われては困るので、気づかないふりをしておくことにしました。
そうすれば無事に帰れるかな、と考えたのですが……。
布団に入った時に、私の耳のすぐそばで、ラップ音が、異常なくらいの大音量で鳴りました。
うわぁ!
こりゃ、夜中に出るなー! とわかりました。
悪気はないようですから、ニコニコして出てくるのかもしれませんが……
それでも出てこられるのはイヤです。
こういう時は、真言や般若心経が効果的です。
というわけで、スマホでCDを鳴らしました。
この記事に書いたように、この順番で、この回数を鳴らしました。
すると、ラップ音どころか、気配すらしなくなったのです。
部屋の中がさら~っとクリアに、スッキリと浄化されました。
朝まで何事もなく、ぐっすり眠れました。
お不動さんの真言も、般若心経も、見えない世界に作用するのがすごいなぁ、とあらためて思いました。
仏教は本当にありがたいです。
仏教があるから、このような状況になっても、怖いめにあわずにすみます。
空海さんや最澄さんをはじめ、多くの高僧が広めてくれたおかげだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今度どこかのお寺で、生前が人間だった仏様に会ったら、仏教を広めて下さってありがとうございます、とお礼を言おうと思いました。
3月21日発売です。