将門さんの「北斗七星めぐり」の中に『水稲荷神社』があります。

 

この神社のご紹介の中で、「お塚信仰をするつもりがないという人は、裏には行かないほうがいいです」と書きました。

 

 

 

 

 

 

「お塚信仰」って何だろう? と思われた方から、質問をいただいたので、ちょっと説明をしておきます。

 

あ、その前に、お稲荷さんという名称についてです。

 

お稲荷さんの神社(そこそこ大きい神社です)には、まず、ご祭神としてメインのお稲荷さんがいます。

 

メインのお稲荷さんは「神様」です。

 

で、神様のお稲荷さんの下には、眷属のお稲荷さんが子分として仕えています。

 

伏見稲荷のような大きな神社だったら、眷属でも、すでに神様になっていたりします。

 

普通の稲荷社だったら、眷属は「眷属」という身分ですが、この眷属もお稲荷さんです。

 

私は、ご祭神の神様も、眷属も、同じように「お稲荷さん」と書いているので、私の書くものに慣れていない方は「は?」と思われるかもしれません。あせる

 

つまり、狐の姿から進化した伏見稲荷のご祭神ような神様(神格はものすごく高いです)も、

 

狐の姿をしたままの神様(姿は眷属と同じ狐ですが、神様です)も、

 

狐姿の眷属も、

 

狐姿の自然霊も……この全員が「お稲荷さん」なのです。

 

ここ、意味がおわかりになりますでしょうか。あせる

 

種類なのです。

 

ですから、「お稲荷さん」と書いていても、神様のことだったり、眷属のことだったり、自然霊だったりするわけです。

 

で、お塚信仰です。

 

「お塚」というのは、稲荷神社内にある個人的な、小さなお社や、祠、石碑のことです。

 

伏見稲荷に行くとおわかりになると思いますが、稲荷山にはものすごい数のお塚があります。

 

中には、小さな神社、というくらいまで、信仰を集めているところもあります。

 

このお塚は、神社の正式な摂社や末社ではありません。

 

個人が祀った、個人的なお社や祠なのです。

 

ですから、ここにいるお稲荷さんは、ご祭神の神様や眷属とは関係がありません。

 

神社の一員ではなく、別の存在として、お塚にいます。

 

ここからが判断の難しいところで、そのような存在でも、神様(ご祭神)の眷属として働いているお稲荷さんもいます。

 

お塚にいるのですが、伏見稲荷の一員となっているのです。

 

この場合、そのお塚を参拝しても問題ありません。

 

伏見稲荷の神様の眷属だからです。

 

しかし、ほとんどは個人的な信仰の主として、別個に存在しています。

 

手を合わせてくれるだけでいい、1回の参拝でかまわないという、サッパリタイプのお稲荷さんもいれば、一度手を合わせたらコンスタントに一生来いというお稲荷さんもいます。

 

前を通ってくれるだけでいいというお稲荷さんもいれば、フレンドリーで明るいお稲荷さんもいますし、逆に厳しいお稲荷さんもいます。

 

性質は、お稲荷さんによって違うのです。

 

ここで知っておいたほうがいいと思うのは、小さな、さびれたお塚にいるのは、〝一般的に言って〟神格がそんなに高くないお稲荷さんです。(もちろん、中には驚くほど高いお稲荷さんもいます)

 

ですから、そのお稲荷さんの性質を知らない場合、ふらっと軽〜く参拝しないほうがいいです。

 

お塚信仰は……慎重にすることをおすすめします。(私が本やブログに載せているところは問題ありません ニコニコ

 

お塚信仰は、摂社末社を参拝することとは、まったく意味が違います。

 

ある程度「わかる」人だったらそのへんは大丈夫でしょうが、まだまだしっかりと「わかる」ところまでいっていないという方は、お塚信仰は遠慮したほうがいいです。

 

コンスタントに通っている間は大丈夫ですが、通えなくなった時に叱られる「可能性」があるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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