《金銭授受の現場写真も》「私は甘利明氏に現金50万円を渡しました」建設会社幹部が告発、“口利き依頼”の決定的証拠
「週刊文春」スクープの甘利氏「金銭授受」記事を再公開
同記者会見で関与を否定した甘利氏だが、いったい、どのような疑惑だったのか。「週刊文春」が、証拠や写真などともに報じたグラビア記事を再公開する。また、金銭授受の当事者が実名で詳細を語った6ページの特集記事は「週刊文春 電子版」で限定無料公開している。(初出・「週刊文春」2016年1月28日号 年齢・肩書き等は掲載時のまま)
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「この日、私は甘利大臣に現金50万円を渡しました」
こんな衝撃告白をするのは、千葉県白井市にある建設会社『S』の総務担当者、一色武氏(62)。下の写真で甘利明TPP担当大臣(66)と握手している当人である。
甘利氏と言えば、菅義偉官房長官、麻生太郎財務大臣と並び、安倍政権の中枢を担う一人。TPPの大筋合意では、粘り強い交渉で米側からタフネゴシエーターと恐れられた。だがその甘利氏に、政権を揺るがす重大疑惑が浮上した。
小誌は今回、現金授受の決定的現場を押さえた。下の写真をご覧いただきたい。大和市内の喫茶店において一色氏と清島氏が対面したのは、15年10月19日のこと。一色氏が周囲の目を気にしながら現金20万円を手渡すと、清島氏はニヤッと笑い、傍らに置いたジャケットの内ポケットに仕舞ったのだった。
一色氏はこう続ける。
「証拠として残したメモを見ると、昨年だけで2人に210万円は手渡しています。会うたびに、キャバクラやフィリピンパブで接待もしている。これだけ賄賂を渡していれば、甘利大臣が当社のために動いてくれると信じていました」
政治家や秘書が口利きの見返りに報酬を受け取った場合、あっせん利得処罰法違反にあたる可能性がある。なお、証言の詳細は「週刊文春 電子版」で限定無料公開している。
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