SoundWire USB Type-C to XLR ケーブル インターフェイスの紹介 | 音響・映像・電気設備が好き

音響・映像・電気設備が好き

「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

SONNECT SoundWire USB Type-C to XLR ケーブル インターフェイスの紹介です。

 

2023年の秋口くらいにInstagram他で広告を見て知り合いの音響さんで話題になっていました。2023年のInterBEEでエレクトリが取り扱う(元々SONEECTの代理店)事が分かりUSB Type-C対応テストの一環として一つ発注しました。

後述しますが、これが必要な状況はそこそこ限られています。

 

 

SONNECT SoundWire USB Type-C to XLR ケーブル インターフェイス。ケースが大きく驚いた

 

 

なんと専用ポーチ付き。非常にリッチな付属品

 

 

ポーチのロックはFIDLOCKが採用され、無造作に閉めてもマグネットの力でロックされる

 

 

日本正規代理店の証明

 

 

日本代理店公式サイト:

 

 

これはiPhoneのステレオミニヘッドフォン出力と同じく、コネクタ内蔵DACですので性能はたかが知れています。となると、どうしてもこれでなければならない状況に役に立つと言う事です。例えば・・・

 

1.USB Type-CのI/Fを持つモバイルデバイスからテスト信号を送る(簡易的)

2.持ち込みPCの音声だけを簡単に取り出したい

 

などでしょうか。

 

送出したいシステムがネットワークオーディオで組まれている場合はソフトウェアでの音源送出が理にかなっていますし、断然音質は良いです。但し、システム側とのシンクやサンプリングレート、グランドの縁を切りたい場合は一旦アナログに戻す手法が単純かつ明快で良い場合があります。これはその為の製品なのです。

 

 

NeutrikのXLRが採用されている。時期的に黒の塗装が変更されたモデルである

 

 

バランス出力兼ファンタム電源カット用トランスはコネクタに内蔵されている。ここに納めたのは凄い!!

 

 

USB Type-CからAへの変換が付属されている。AからCへの変換は事故の元の為、この製品にしか使えない

 

 

参考外部リンク:USB Type-C® Cable and Connector Specification Release 2.3

 

 

 

3.6 Legacy Adapter Assembliesの項目を参照すると、許可されているType-C変換は下記のみでUSB Type-Cのレセプタクルは含まれていない。

3.6.1 USB Type-C to USB 3.1 Standard-A Receptacle Adapter Assembly
3.6.2 USB Type-C to USB 2.0 Micro-B Receptacle Adapter Assembly

 

 

ケーブルを束ねる為のゴムが付いている

 

 

USB Type-Cコネクタ部分に3色LEDインジケータが付いている

 

 

さっとTHD+Nの計測をしてみた。音質はコネクタ内蔵DACなので気にするほどでもない

 

 

出力レベルは0dBFS = 0dBuと分かりやすく、簡易ジェネレータとして使えるかと思います。※但し、0dBuが最大なので用途は限られるでしょうね。

 

仕様抜粋

・Channels: 2 output (left + right)
・Sampling rate: 192 kHz
・Bit depth: 32 bit
・Dynamic Range: >110 dB (A-Weighted)
・THD: -103 dB
・THD + N: -100 dB @-1 dBFS
・Output Level: 0 dBu @ 0 dBFS
・Cross-talk: <-110 dB @ 1 kHz
・Frequency response: 20 Hz - 22 kHz
・Output Impedance: 150 Ohm

 

 

決して安くはない製品ですが、用途にマッチする場合は導入してみてはいかがでしょうか?