BrightSignでのZone VolumeのdB換算表 | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

BrightSignで多数の素材を扱うとき、事前に素材間で音量を揃えるのは当然ですが、実際にスピーカで鳴らしてみるとちょっと変えないとダメかも・・・なんて事があると思います。ですが、この素材は上げて、この素材は下げて・・・と悠長にいちいちエンコードはしていられません。そんな時に便利なのがBrightAuthor上で行えるZone Volume設定です。

 

 

Zone Volume設定画面

 

 

Zone Volumeで0-100の数値入力で素材の音量が減少します。100が増幅率ゼロであって、増加させる事は出来ません。多数素材があった場合、音量を大きくしたい場合はそれ以外の素材を下げるという感覚でいてください。どうせなら最初から音量を一律下げておくのも手かもしれませんね。

ZoneのVolume設定ですので、必ずどこかで100に戻す指示を忘れないようにしてください。

0-100ではどれくらいの減衰なのか感覚的に分かりづらいので計測してみました。

BrightSignのS/PDIF出力をRME Babyface Proに返してレベルを計測します。素材にはー20dBFSで1kHzが記録された映像を使用しました。

 

 

Zone Volume 100ではそのままのー20dBFS

 

 

Zone Volume 50ではー6dB減衰のー26dBFS

 

 

Zone Volume 32では減衰率9.9dBのー29.9dBFS。これは凄い!

 

 

試してみると、素直にパーセンテージの様でした。

Excelで計算すると、

 

Zone Volume = x

=20*LOG10(x/100)

 

で求められ、小数点第二位を四捨五入の様です。ざっと調べたところ、0.1dB単位でこの計算に合致しました。ここから、早見表を作成しました。

 

 

BrightSign Zone Volume 0-100 減衰率対比表

 

 

この表は下記からダウンロードできます

■BrightSign Zone Volume 0-100 減衰率対比表■

http://www.holycater.sakura.ne.jp/zip/pdf/audio_leveltest.pdf

 

表の作成は、0dBからー40dBまでを0.5dB刻みでまずパーセント数値を出して、それを小数点以下を四捨五入。そこから数値が重複するものを省き、そのパーセントに先ほどの式をはめてあります。

つまり、なんとなく0dBからー40dBの0.5dBステップ一覧表と考えてください。(10%以下は無理)

筆者は元々オペレータなので、フェーダ操作での感覚用にフェーダ換算図も載せました。

念のため、アナログ出力も計測を行いましたが3サンプルで上記と合致したため、デジタル領域では同一であり、何かしらの変化があってもDAの部分での変化しかないと思います。

よって、BrightSignのHDMI音声、S/PDIF、アナログ音声全てに共通する減衰率と考えて問題がないと判断しました。

 

 

本記事がどなたかの参考になれば幸いです。