IEC C-13タイプ電源コネクタの抜け止めを考える | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

音響映像設備施工業に限らず、あらゆる電気設備施工業で問題になるのが電源の抜け止めです。
IEC C-13タイプのコネクタは半刺しになることが多く、ラックマウントされた状態では目視で確認が困難な場合も多々あります。メーカ各社はあの手この手でIEC C-13タイプ電源コネクタの抜け止めを考えるのですが、近年では外付け加工を必要としない方式のものが出てきましたので、各方式も合わせて紹介したいと思います。

 

外付け加工を必要としないロック方式

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こちらはSymetrix製品についてくる外付け加工を必要としないロック方式です。
グランド端子に板を斜めにあてがい、摩擦で引き抜きをできなくする方式です。コーキングガンの送りと同じ機構ですね。
 

 

 

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しっかりロックされます。特筆すべき点は、この電源コードさえあれば機器側になんら加工がいらず、抜け止めとすることが出来る点です。
懸念事項があるとすれば、本来、端子嵌合以上の摩擦力が掛かることを想定していない部分に対して応力が加わるので、コードを足に引っ掛けてしまう様な事があれば、機器側端子を破壊してしまうかもしれません。(それでもグランドピンのみ、という設計です)

 

 

これと全く一緒の電源コネクタが手に入るのか分かりませんが、類似品は有限会社デジコム取り扱いのIEC LOCKがあります。

 

 

有限会社デジコム IEC LOCK
http://e-digicom.co.jp/schaffner/iec_lock.html

プラグとソケットがセットのロック方式

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こちらはプラグとソケットがセットのロック方式です。これはYAMAHAのスイッチ製品です。
写真を見ても分かる様に、電源コード側のコネクタにツメが、機器側のソケット(IEC C-14)の内側にロックが掛かるための受け穴があります。これらが嵌合してロックする仕組みです。

 

 

 

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さすがに思いっきり引っ張った事はありませんが、過度な力が加わった時はソケット側の受け穴が破壊されると思います。表題と同じく、このロック機構はこれらがセットでないと機能しません。
 

外付け機構で行うロック方式

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こちらは放送機器(SONYやLEADER)でおなじみの外付け機構で行うロック方式です。これの良い所は、大体の電源コードでも抜け止め性能が発揮されることです。
こういったプラスチックパーツが外付けにつく場合の他に、鉄のワイヤで作られた抜け止め機構がコネクタの根本に引っかかるタイプもあります。
 

 

 

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鉄のワイヤ冶具が引っかかるタイプ。

 

 

 

以前より、このIEC C-13タイプ電源コネクタの抜け止めは各社色々あるなぁと思っていましたが、今回写真が出そろったので記事にしました。