自分の中での手法が確立したので、簡単に「VGA&DVI・HDMIのテスト映像送出とVESA DDC(EDID)の確認方法」をまとめます。
今回の話を書くにあたって、ずっと何とかしなくては、と思っていた事がありました。
それがHDMIでのテスト映像送出です。
ジェネレータがあれば早い話なのですが、高価過ぎて個人では買えません。
と、そこで白羽の矢が立ったのは、DisplayLink社のDL-195チップを搭載したUSB to DVI-I出力が可能なLogitec LDE-WX015Uです。
※ちなみにテスト映像送出はDisplayMate社の展示会配布版をいつも使用しています。
それがHDMIでのテスト映像送出です。
ジェネレータがあれば早い話なのですが、高価過ぎて個人では買えません。
と、そこで白羽の矢が立ったのは、DisplayLink社のDL-195チップを搭載したUSB to DVI-I出力が可能なLogitec LDE-WX015Uです。
※ちなみにテスト映像送出はDisplayMate社の展示会配布版をいつも使用しています。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/13/86/j/o0560024914425598177.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/eb/55/j/o0560025514425598188.jpg?caw=800)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/c3/05/j/o0560025314425598199.jpg?caw=800)
Logitec LDE-WX015Uの仕様は、DVI-Iなので、アナログRGB、デジタルRGBどちらも出力でき、かつ1920×1080はもちろん、最大2048×1152まで対応しています。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/e3/99/j/o0560030714425598218.jpg?caw=800)
変換があればVGA、HDMI出力もOK。※VGAは写真のものより大きなものが付属しています。
これを使用するにあたり、妥協している点は以下です。
1.HDMIでのインターレース、YPbPrテストはあきらめる。
※基本的に今のHDMIならRGBサポートがされているので画が出ないということはないし、後述するEDIDで判別が可能なので問題ない。
※基本的に今のHDMIならRGBサポートがされているので画が出ないということはないし、後述するEDIDで判別が可能なので問題ない。
2.HDMIでの音声チェックはあきらめる。
※音声信号は同期信号にエンベデッドしているので画は出るが音が出ないといった症状は基本ありません。
音声送出手段→HDMIのテスト映像送出とVESA DDC(EDID)の確認 (VGA抜き)
※音声信号は同期信号にエンベデッドしているので画は出るが音が出ないといった症状は基本ありません。
音声送出手段→HDMIのテスト映像送出とVESA DDC(EDID)の確認 (VGA抜き)
4.USB経由なので、動画再生はフレームレートが極端に下がり、動画テストは行えないに等しい。
※テストパターンが見れれば良いので、写真のスライドショーでも十分だ!
※パワーのあるPCでは一般的には違和感無く動画再生が出来ます。
※テストパターンが見れれば良いので、写真のスライドショーでも十分だ!
※パワーのあるPCでは一般的には違和感無く動画再生が出来ます。
しかし、この4つを切り捨ててまで、得れるものがあります。
それは、アナログ・デジタル両方のVESA DDC(EDID)読み込みです。
それは、アナログ・デジタル両方のVESA DDC(EDID)読み込みです。
DisplayLinkのドライバを入れると、「DisplayLink Core Software」フォルダがProgram Filesに生成されます。このフォルダの「Debug」になんと!通常はレジストリに格納される「接続した機器のVESA DDC(EDID)履歴」が格納される仕様なのです。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/40/c1/p/o0457051114425598232.png?caw=800)
「Debug」フォルダの中身。最新のEDIDファイルは更新日時で分かる。
VESA DDCとはDisplay Data Channelの略で、モニタ側からグラフィックボードに対して受像が可能な規格一覧を送り、正常な画像・または音声を自働的に選択、又は対応していない規格で送出できないようにするための取り決めです。このVESA DDCでのやり取りのファイル・フォーマットをEDID(Extended Display Identification Data)と呼びます。
普段、気にすることはないと思いますが、パソコンにモニタをつないだら勝手に解像度が切り替わったり、自働的にモニタの電源が入ったり、PC上で送出できる解像度が制限されたりしますが、あの動作がVESA DDC(EDID)によるものです。
普段、気にすることはないと思いますが、パソコンにモニタをつないだら勝手に解像度が切り替わったり、自働的にモニタの電源が入ったり、PC上で送出できる解像度が制限されたりしますが、あの動作がVESA DDC(EDID)によるものです。
参考リンク:VESA DDC(EDID)ってなんだ?
VGA端子だとピン12・15、DVI端子だとピン6・7、HDMI端子だとピン15・16でやり取りをしています。
つまり、V5-3Cなど同軸線5線で敷設した線路にはVESA DDC(EDID)を乗せることが出来ません。
※近年では、ワイドモニタが増えているのでVESA DDC(EDID)を無視した施工が非常にし辛くなっています。
※カナレからも今年に入ってやっとVESA DDC(EDID)対応のケーブルが発売された。(両端VGA端子の既製ケーブルのみでケーブル切り売り不可)
※下記リンクで対策をしてみました。
つまり、V5-3Cなど同軸線5線で敷設した線路にはVESA DDC(EDID)を乗せることが出来ません。
※近年では、ワイドモニタが増えているのでVESA DDC(EDID)を無視した施工が非常にし辛くなっています。
※カナレからも今年に入ってやっとVESA DDC(EDID)対応のケーブルが発売された。(両端VGA端子の既製ケーブルのみでケーブル切り売り不可)
※下記リンクで対策をしてみました。
「Debug」フォルダに格納されている、拡張子「.EDID」ファイルは、Monitor Asset Managerというアプリケーションでバイナリデータから展開することが可能です。
※アプリケーションから開くには「File」→「Open」で種類を「All files」にする必要があります。
※アプリケーションから開くには「File」→「Open」で種類を「All files」にする必要があります。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/c2/3e/p/o0760053614425598244.png?caw=800)
Monitor Asset Managerで展開したデータ
ビデオ・オンボードのリアルタイムEDID、レジストリ上のEDIDはもちろん、バイナリ表記もできます。
※ちなみにPCには今まで繋いだことのあるディスプレイのEDIDがログとしてレジストリに残っています。Monitor Asset Managerで確認ができるので試してみてください(笑)
もちろん、VGA端子でのアナログRGBだけではなく、DVI・HDMIのEDID読み込みにも対応しています。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/c2/3e/p/o0488040914425598262.png?caw=800)
DVI-Dを読み込んだ場合。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/5c/48/p/o0540042214425598272.png?caw=800)
HDMIを読み込んだ場合。規格が沢山ある。
正直、ここまでの定義がEDID上でなされているとは思いませんでした。
※画面サイズは結構いい加減な表記のものが多いです。
USBから、VGA・DVI・HDMIへのテスト映像送出ができて、VESA DDC(EDID)も取得が可能!!
この手法が誰かの参考になれば幸いです。
この手法が誰かの参考になれば幸いです。