高校演劇の音響(昔使用していた部室機材など) | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

今回は趣旨が少し違ったお話です。ネットに残るように、とメモ程度の記述ですのでご了承ください
このBlogを書いている筆者は、高校演劇の出身です。非常にマイナな世界ですが、今の自分に繋がるための指針を示してくれた、大切な経歴です。そんなマイナな世界に少しでも恩を返せたら、と音響系の話を記載します。

高校演劇の音響(昔使用していた部室機材など)

以下の音響機材構成は、自分が高校演劇時代に高校にあった、「教室を改装した小劇場(兼部室)」で使用していたものです。予算が一番の問題になる高校演劇においては、ものすごく恵まれた環境だったことが経験者にはお分かりになると思います。今回は、当時の機材構成と、機材選定の理由を述べたいと思います。
※アンプとスピーカはテキトーな絵になっていますのでご注意下さい。

この機材構成は、現在の「価格破壊の一途をたどっている音響機材業界」のなかでは、最低クラスではなくなってしまいましたので、(間が空くと思いますが)次回、現在の機材で高校演劇の音響設備を組むならどうするか?を取り上げたいと思います。

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△クリックすると拡大します。

送出機材

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YAMAHA SU10 サンプリングユニット

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SONY MXD-D1 MDレコーダ&CDプレーヤコンボデッキ

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SONY MDS-JE330 MDレコーダ

基本的には、音楽を流すことしかしないので、MDデッキが2台あればクロスフェードも出来、十分でした。
それに加えて、単発音などをポン出し出来るようにサンプリングユニットがありました。この機種ではサンプリング周波数44.1kHzで約19秒サンプル可能でした。今では考えられない秒数ですね(笑)
※当時、サンプリングユニット(サンプラ)は非常に高価だった。

MDは民生用ですが、この当時のSONYのMDデッキは「1トラック再生し終えたら、次トラックを一時停止状態で待機させる機能」「AUTO PAUSE(オートポーズ)」がありました。
この機能に非常に助けられましたが、後続機には省かれてしまったという残念な後日談があります。
※イベントか何かでBGMポン出しの経験がある方にはこの機能の有効性が分かっていただけると思います…。

ミキサ

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YAMAHA MX12/4

4バス出力あると非常に助かりますが、最近の製品ではほぼなくなってしまいましたね…。
※当時、4バス出力の小型ミキサで安価な製品といえばYAMAHAのMX12/4しかなかった気がします。
スピーカの配置方法として、舞台袖ハネカエリ、客席用メインと2ペア仕込む方法が高校演劇においては非常にやりやすかったので、4バス・4フェーダで各L・Rに振るために4バス出力の小型ミキサを選定しました。このMX12/4のメイン出力はエフェクト系の内蔵によりヒスノイズがかなり大きかったため、基本的には使用しませんでした。
※小劇場で同じ仕込みをしている所は何件か見かけたことがあります。
※ヘッドフォンはあると重宝します。

アンプ

アンプは鳴りさえすれば良いので、出力がある程度あるロー・インピーダンスアンプならなんでも良いと思います。
自分は放送委員も兼ねていたので、廃棄予定のハイ・インピーダンスのアンプをロー出力に切り替えて使用していました(笑)
※くどいですが高校演劇は非常に低予算

スピーカ

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これも鳴りさえすれば良いので、ロー・インピーダンススピーカならなんでも良いと思います。
確か、当時はシステムコンポーネントのスピーカ部分だけを譲り受けたり、リサイクルショップでスピーカだけ買ったりしていました。

さいごに

自分の経験だけで言わせていただきますが、高校演劇の音響は非常に未熟です。予算ももちろんありませんが、教えてくれる人も、資料もありません。日本全国そうなのかはわかりませんが、部員は最短2年で入れ替わるし、顧問も7年以上はいないと思うので、恐らく、そんなに大差ないと思います。そんなサッパリ分からない世界の現役の方がもしいらっしゃれば気軽にコメントしていただけると幸いです。質問なども大歓迎です。(でもこんなマイナなBlog見ないだろうなぁ…)

ちなみに筆者が18歳の頃に書いたコンテンツがこちらです。
千葉県の高校演劇公式サイトお役立ち情報
1.大会での音響
http://www.ne.jp/asahi/highschool-play/chiba/onkyo1.html


ほほえましいですね。もう十年以上前の話です。