NEUTRIK NC3FEZY-B & NC3MEZY-B製作方法 | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

ノイトリックが販売しているハンダレスの圧着式XLRコネクタのEazyCon(イージーコン)シリーズのNEUTRIK NC3FEZY-B & NC3MEZY-B製作方法です。(検索用ワード:XLR ケーブル 自作)

ハンダを使用するNEUTRIK NC3FXX-B & NC3MXX-B製作方法は以下のリンクです。
http://blogs.yahoo.co.jp/linear_pcm0153/1206022.html

製作するにあたり、ケーブルはカナレのL-4E6Sを使用しますが、これはこちらの手持ちの都合なので、実際の作業では2心構造のケーブルを使用してください。
※「芯」は常用漢字ではないので、JIS表記上は「心」です。
ケーブルのストリップ方法はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/linear_pcm0153/727546.html

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これがNC3FEZY-B & NC3MEZY-Bです。
パーツ名称は左から、ハウジング&ブッシング(一体型)、リテンションカバー、本体といったところでしょう。
作製方法はオスメス共通です。
※リテンションカバーの形状は同じなようで二種異なるので注意して下さい。

製作方法

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1.ハウジング&ブッシングをケーブルにはめ込むことを忘れないでください。


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2.ケーブルを15mmにストリップします。


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↑写真左がNC3MEZY-B、右がNC3FEZY-Bです。
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3.編組をレバー部分に挟み込みます。


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4.L-4E6Sの様な4心構造ではないケーブル(CANARE L-2B2ATなど)の場合は、写真のように心線を配置した時点で項目6に飛んでください。ピンアサインに注意してください。


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5.2心の場合は、写真のように小型プライヤなどで、1心分を先に圧着してください。
※この方法はメーカ公式の加工方法ではありません。


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6.リテンションカバーをはめ、パチンと音がするまで閉め込みます。


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7.写真の部分両側が確実にロックされていることを確認してください。


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8.ハウジング&ブッシングをはめ込んだら完成です!
※オスが結構はめ込みにくいと思いますが、6.35mm六角棒(電動ドライバなどのビット)で押し込むとすんなりできました。

感想

このような記事を書きましたが、NEUTRIK NC3FEZY-B & NC3MEZY-Bは、ラック配線用のキャノン端子であると思いますので、L-4E6Sのような4心のケーブルを使用することは想定されていないはずです。(シャーシ・グランドも取れませんしね)
今回、興味本位でこのコネクタを購入して製作してみましたが、人にはオススメできません…
ハンダレスな部分をピュア・オーディオ的には好むかもしれませんが、それにしてはコネクタの作りがチープですし、圧着という最大の目玉は、ハンダ式に比べてお世辞にも作業効率が良いとは思えません
ラック裏での立ち上げ線で使用するのがベストな、やり直しも出来るコネクタであることが今回の記事を書くことによって判明しました。

ノイトリック公式製作方法は以下のPDFの7ページ目です。
http://www.neutrik.co.jp/dl/old/new_ver400.pdf